第一幕その九
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オズマは笑顔で、です。ドロシー達に言いました。
「よかった、三人共ね」
「いいって言ってくれたのね」
「すぐに都に来るって言ってるわ」
「そう、それは何よりね」
「これで大丈夫よ」
オズマの言葉は太鼓判を押したものでした。
「ジュリア達は無事に冒険に行けるわ」
「そして帰られるわね」
「そう、かかしさんの知恵と木樵さんの心にね」
「ジャックのユーモアがあれば」
「何も怖くないわ」
それこそというのです。
「だから後はね」
「ええ、三人が来てから」
「出発すればいいわ、じゃあその時まではね」
「ここで、よね」
「遊びながら待っていればいいわ」
「そうなるわね、私達の出発もまだ先だし」
ドロシーは自分達のこともお話しました。
「それならね」
「ええ、まだ王宮で楽しく遊びましょう」
皆で一緒になったうえでお話するのでした。
「そうしましょう」
「それじゃあね」
「さて、色々遊べるけれど」
オズマは上機嫌になっていました、どうするかを決められたので。
「明日は何をして遊ぼうかしら」
「それも問題ね」
「嬉しい悩みよ」
ドロシーに明るく応えます、そしてでした。
次の日です、かかし達が来るのを待ちつつです。ジュリアは朝御飯を食べた後で神宝達を集めてこんなことをお話しました。
「皆マンチキンの国は行ったことがあるわね」
「はい、何度か」
「王立大学やジンジャー将軍のお家には」
「何度かお邪魔してますし」
「奥の方にも行ったことがあります」
「だからあの国のことは知ってるわね、けれどね」
それでもというのでした。
「人魚の国までは行ったことはないわね」
「そうした国があるのもはじめて聞きました」
神宝が答えました、六人で同じテーブルを囲んでお話をしています。テーブルの真ん中にはそのマンチキンの地図が広げられています。
「オズの国に」
「人魚の人達もいるんですね」
ジョージはしみじみとした口調でした。
「オズの国には」
「そのこともはじめて知りましたし」
カルロスも言います。
「昨日は驚きました」
「本当にここは不思議の国ですよね」
ナターシャの目はしみじみと考えるものでした。
「人魚の人達もいるなんて」
「そしてその人魚の人達がですね」
最後に恵梨香が言いました。
「とても奇麗な真珠を持っているんですね」
「そうなの、私も見せてもらったけれど」
ジュリアもその真珠のお話をします。
「凄く奇麗だから」
「だからですね」
「見せてもらうとですね」
「それだけで幸せな気持ちになれるから」
そこまでのものだからだというのです。
「楽しみにしていてね」
「わかりました」
「一体どれだけ奇麗か」
「楽しみにさせてもら
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