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機動戦士ガンダム・インフィニットG
第十六話「パーフェクトガンダムVS紅椿」
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ズにIフィールドと、なおかつフルアーマー装備に機動力を生かした改良などジオンでは考えられない。一様、ジャマー機能を搭載した機体はあるものの、それでもIフィールドと比べたら、その存在は桁違いである。
「それもそうですけど……『白いの』のパイロットから何か感じるのです。私と同じなようで、でもとても強い力も……」
「……」
青年は引き続き、ララァの言葉に耳を傾ける。
「それに、『赤いの』は何だか激しい感覚と、どこからともなく強烈な印象が伝わってきます。感情的になりすぎて周りが見えてないみたい……」
「ほう? 確かに、動きが尋常ではない。ふふ、ララァは賢いな?」
「いいえ? キャスバル様ほどでは」
「今の私は、シャア・アズナブル大佐だ。赤い彗星という異名でしられるMSのパイロットだよ?」
「大佐のような姿の軍人は珍しいと私は思います……」

一方で、岩場の上空で行われるガンダムとISの激闘は今は決着がつくことを知らない。
どちらも、互いに引かない戦いである。
「このぉ!」
紅椿の刀がパーフェクトガンダムの頭上から襲い掛かるも、それを盾で受け止めるガンダムはそれをはじいて、距離を取り、右腕のダブルビームライフルで反撃に出る。
しかし、その図太いビームを箒は両手に握る二刀の刃で切り裂いていくではないか。
「くぅ!」
パーフェクトガンダムの両足に取り付けられた無数のミサイルが発射し、迎撃を加える。
「笑止!」
だが、箒はそれに怯むことなく突っ込んでくる。それも、被弾したかに思えたがダメージらしき手ごたえは見当たらない。
「このぉ!」
パーフェクトガンダムは腰に取り付けられたパワービームサーベルを抜いて紅椿の二刀を受け止めて切り払った。
「やるな! ガンダム!!」
「こいつ! 違うぞ? ほかのISなんかと比べて装甲もパワーも!!」
「今の状態でもまだまだ戦えるぞ? お前のガンダムも健在だな?」
「やめろ! 僕は君とそこまで戦うつもりはない!!」
「ならば、負けを認めるか! ガンダム!?」
「……篠ノ之さん、そんなことをして一夏が本当に振り返ってくれると思ってるんですか!?」
「なに……?」
「どうしてもって言うなら本気でやりますよ?」
確かに紅椿の性能には驚かされたが、それは単に小手調べである。
「手加減してただと? バカにして!」
そのとき、二体の通信にこの対戦の制止を促す声が響いた。
「やめるんだ! 直ちに双方の機体を解除しろ!?」
テムであった。その声にアムロが真っ先に叫ぶ。
「父さん!? よかった……」
「やめるんだ、束君!」
テムは、岩場へ数人の連邦兵とともに駆け出してきた。
「て、テム!?」
と、束は目を丸くして叫んだ。
「テム、どうしてこんなところにいるの!?」
なんとも意外なこと
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