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機動戦士ガンダム・インフィニットG
第十六話「パーフェクトガンダムVS紅椿」
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「うん! 気を付ける……」
僕はケータイを閉じて、再び束の方へ振り向いた。
「……勝敗によってはどうなるの?」
「本気でバトればいい。ま、勝負は決まったも同然だけど?」
と、見下ろす態度で言う束に、僕はややムッとするが、一夏のためにここは絶えた。
「よし! 頼むぞ、ガンダム!!」
僕はパーフェクトガンダムを展開して纏った。
二体の機影が上空へ浮上し、何故が箒が僕を睨んでくる。
――嶺アムロ、こういう形で対戦するつもりはなかったが、しかし好都合だ。今ここで、一夏に相応しい存在が誰なのかはっきりさせてやる!
そんな、敵意と闘争心丸出しの箒を見て、アムロはやや顔が強張った。
――やっぱり、僕のことを嫌っている。一夏に対して凄い執着だ……!
そして、束がならずブザーを合図に僕のパーフェクトガンダムと箒の紅椿は互いの刃を向け合う。
「嶺アムロッ!!」
二刀の刀を掲げて僕に迫る箒、それを右腕のシールドで難なく受け止めるが、パワーが強すぎる!
「アムロ! お前とは前々から渡り合ってみたかったのだ!」
互いの刃が重なると同時に激しい火花が散り合って、そこに激しい光が生じた。
「何で僕となんだ!?」
「私はつくづく思うんだ……お前を超えれば一夏が私に振り向いてくれるって!」
「なんつう考えしてんだよ! 意味が分からないって!?」
「お前がいるから一夏が私に振り向かない。お前を倒せば……!」
「僕と一夏は、そこまで仲良しじゃないってーの!?」
互いの刃が弾かれ、双方は新たに距離をとる。
「フンッ、まぁいい……前々から『ガンダム』という存在が憎らしかったんだ。ここらで決着をつけてやろう!」
双方の剣先を僕に向けて箒は叫んだ。
「いざ、尋常に勝負!!」
「戦いを楽しんでる!? こんな奴に……!!」

無人の砂浜に佇む一軒の家にて

「どうだ? 例のMSは……」
赤い軍服に金髪の青年が、目の前で連邦のMS「ガンダム」と、赤い第四世代機なるISの格闘の映像を宥める少女の元へ歩み寄った。
軍の研究施設で暮らす彼女には、ときに休暇というものが必要とされたので、目の保養と気分転換のため、休暇を用いて日本の浜辺で寛がせているとのことだ。
あいかわらず、物静かで休暇を満喫しているのかどうかはわからないものの、この青年が来てくれたことで、少女は先ほどまでとは違ってやや微笑みが増した。
「偶然、戦闘が行われていたということで小型の飛行カメラを用いて撮影しているのだが……君は、この戦闘で双方のうちどちらが勝つと思うかね? ララァ・スン」
赤い青年が、目の前でその映像を見る少女へ微笑みながら問う。
「そうね? 『白いの』が勝つわ」
即決でララァは返答した。
「ほう、ガンダムが? 確かに……あの装備は伊達じゃないな?」
MSサイ
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