第十六話「パーフェクトガンダムVS紅椿」
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い、実は今日テム博士と束さんが会って……」
「そうか、私も詳しいことはそこまで知らんのだが……ドクター・Tは、かつてテム博士の……」
「一夏さん!? マリーダさん!?」
血相を書いて部屋へ入ってきたのは真耶である。
「山田先生?」
「緊急事態です! すぐに織斑先生のところへ来てください!?」
――いったい、どうしたんだ!?
一夏は、何やらよからぬ予感を抱いた。
*
数時間前、ハワイ沖にて
ハワイ沖の上空を滑空する銀色のISの姿が見えた。アメリカとイスラエルが共同開発した試験稼働中
の新型機「シルバリオ・ゴスペル」である。
しかし、様子が尋常ではない。通称「福音」と呼ばれるその機体は、突如として謎の暴走を起こし、母艦からの命令に背いてハワイ沖の上空から離脱しようとしていた。
「ナターシャ大尉、応答せよ!?」
「ダメです……応答がありません!!」
「機体状況は!?」
「原因不明のプロテクトがかけられていて確かめることができません!」
「くぅ……何が起きたんだ!?」
「艦長!」
「どうした!?」
「ナターシャ大尉の前方に巨大な機影を発見! これは……!?」
「モニターに出せ!?」
大型まにたーに映し出されたその映像、暴走する福音の前に突然ともなくその機影が立ちふさがった。
浮上するそれは、巨大な四枚の羽根に包まれた紫色の蕾状の物体であった。サイズからしてISやMSより数倍も巨大である。
「な、なんだ……これは!?」
そして、巨大な蕾から僅かに開いた隙間より不気味に鋭く睨む``逆さま``の視線が福音を覗き込んだ。
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