暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
EpisodeX:
Melior est certa pax quam sperata victoria
Epica1新たなる始まり〜Fresh start〜
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わよ?」って呆れた。

「温かいから大丈夫! フォルセティ、アイリにもチューちょうだい♪」

「あ、うん。アイリお姉ちゃん、いってきます!」

「んっ。行ってらっしゃい、フォルセティ♪」

アイリもフォルセティの頬にキスのお返し。大体これが朝の日常風景だ。ルシルのバイク(車種はリバーストライクっていうらしい)・“マクティーラ”にアインスが跨って、サイドカーにフォルセティが乗り込む。

「ではいってきます!」

「いってきま〜す!」

庭先でアインスとフォルセティに向かって手を振って見送ったあたし達も、「そろそろ出勤の準備しないと」ってことで、「あ、シグナム。髪結んで〜」ってお願いしながら家に戻って身支度を始めた。

†††Sideアギト⇒アインス†††

フォルセティを、幼馴染であるヴィヴィオの元へ送り届けるため私は今、ルシルの愛車・リバーストライク(車名はマクティーラという)に乗り、ミッドチルダを縦断するレールウェイのステーションへと向かう。

「なのは。これからレールウェイステーションへ向かう。そちらのステーションに8時10分着のレールウェイに乗るつもりだ」

『いつも通りのですね。判りました、よろしくお願いしま〜す♪』

なのはもまた大きく育ったものだ。私が一度天に召されてから復活するまでの10年間、私が宿っていた指環からずっと主はやて達やなのは達を見守ってきたから、それほど驚くことはないのだろうが。なのはとの通信を切り、渋滞に巻き込まれることもなくステーションに到着。“マクティーラ”を駐車場に停車させて、「危ないから手を」とフォルセティと手を繋ぐ。

「うんっ!」

それからステーション構内に入り、年間パスを使って改札を通過。フォルセティが「こっち〜♪」と私の手を引いて先導してくれる。ルシルに似て聡い子だ。これまでの道中も一度で全て記憶した。そしてホームへと上がって、目的地である北部のザンクト・オルフェン内にあるステーションの1つ手前のステーション往きのレールウェイ乗り場へ。

「この車両だよね、アインスお姉ちゃん!」

「ああ。そうだ。発車時刻までそうはない。もう乗っておこう」

特別急行車を選んで先頭車両に乗り込む。クロスシート仕様であるため、2人掛けの座席に座りフォルセティと談笑していると出発ベルが鳴り、ステーションよりレールウェイが発つ。
私が再びこの現世に生きることを許されるようになって早2年。私をこうして蘇らせてくれたルシルには、感謝しても感謝しきれない程の恩が出来た。しかし、それと同等に悲しみを背負ってしまっている私が居る。ルシルの“エインヘリヤル”として登録されたことで、私はルシルが主はやて達に隠している真実を知った。

(再誕戦争。アンスール。神器王。ヴァルキ
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