暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
EpisodeX:
Melior est certa pax quam sperata victoria
Epica1新たなる始まり〜Fresh start〜
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「ありがとう」

「ありがと〜♪」

アイリがそんなことを言いながらフォルセティにおぶさるように抱き付しめて、プニプニほっぺに頬ずり。そんなフォルセティにルシルが「出かける前に顔を見れて良かったよ」って頭を撫でた。

「うん。僕もお父さんやアイリお姉ちゃんと挨拶できて良かった♪」

「ああ。じゃあお父さん達は休むから。また帰って来てからな」

「うんっ!」

ルシルがリビングを出て行こうとしたら、「ルシル。一緒に入ろう?」ってアイリが付いて行こうとした。そんなアイリを「ちょう待ち」ってはやてが止めた。はやてとアイリの身長はほぼ同じで、目線が合ってる2人の間になんか火花が散るのが幻視できる。

「な〜に、はやて? アイリ、疲れてるんだよね〜」

「それとルシル君と一緒にお風呂に入ることとは関係あらへんと思うんやけど?」

「2人とも夜勤で疲れてすぐに眠りたい。けどその前にシャワーなりお風呂なり入りたい。別れて入ると時間が掛かる。なら一緒に入った方がお得♪」

「いややわ〜。そこはちょうアイリが耐えて――」

「うわ、それは酷いよ、はやて!」

わいわい言い合ってるはやてとアイリを背に、ルシルは「先に入ってこい、アイリ」って苦笑しながら冷蔵庫へ向かって、ミルクをコップに注いで飲み干した。うん、こうなることは割と判ってた。だからアイリも「ざ〜んね〜ん♪ じゃあお先に頂きま〜す?」そんな暢気な声を出してリビングから出て行った。

「フォルセティ。ヴィヴィオの家まで送って行くから用意してくれ」

「はーい! あ、アインスお姉ちゃん! お父さんのバイクで行きたい!」

ビシッと挙手したフォルセティ。アインスは嘱託魔導騎士にして融合騎として管理局に登録してるから基本的に家に居て、当番と一緒に家事全般を担当してくれてる。朝の仕事はフォルセティの送り迎えだ。

「ああ、待ってくれ。ルシル。お前のマクティーラを借りても良いだろうか?」

「いいぞ。キーは壁掛けに掛かっているから持って行ってくれ」

「判った。では皆、行ってくる」

「いってきま〜す!」

アインスとフォルセティがエントランスに向かうのに、後片付けの手を一旦休めてあたし達も続く。ザンクト・ヒルデ魔法学院の指定の鞄を背負ったフォルセティがシューズを履き終えた後、「お母さん。いってきます!」ってから体を屈めたはやての頬にキスした。今度ははやてが「ん。いってらっしゃい!」ってフォルセティの頬にキスした。

「え? もう行くの!? ちょっ、もうちょっと待ってね!」

バタバタと脱衣所の方から慌ただしい音と声が聞こえてきたかと思えば、「アイリも見送りする〜!」って水色のブラとパンツの下着姿で駆けて来た。シャマルが「風邪ひいちゃう
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