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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第637話】
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んな心の声が駄々漏れの女性は既に一夏しか見えてないらしく、名刺を取り出して一夏に渡した。
「マネージャーの雪崎祝名です、よろしく」
一同魚の名前だなと脳裏に浮かぶ、女性の年齢は約三十代手前といった所だろう。
こそっとエミリアがヒルトに近付き、耳打ちする。
「……何の映画なんだろうね、これ」
「清水寺を舞台にしてるからサスペンスじゃ?」
「織斑一夏殺人事件? アハハッ」
そんな会話も他所に一夏と祝名の二人は――。
「は、はぁ……っていうか映画に出るなんて、俺には無理ですよ!!」
「大丈夫よ、簡単な役だから!」
逃がさないように一夏の手を握る祝名、そのまま清水寺へと連行されていった。
「許可も取らず勝手なことを……。 諸君は清水寺の観光を、山田先生」
「わかりました、じゃあ皆さーん。 織斑くんが戻るまで清水寺の観光に行きましょう」
一夏一人の為に修学旅行が台無しになるのは敵わない、千冬は二人の後を追い、ヒルトも何と無く後に続く。
それに同調した本音、ソフィー、セラがヒルトの後に続く一方で乗り遅れた面々は仕方なく清水寺の観光に勤しんだ。
ヒルト等が後を追い、到着した時には既に千冬にはどうすることが出来ないぐらいの盛り上がりを見せていた。
一夏を見るなりざわつく映画関係者。
「嘘!? 本物の織斑一夏くんだ!」
「おお、我等が男達の希望の星、織斑一夏っ!」
「やだ、雑誌で見たよりカッコイイ!」
「監督、監督! 主役交代させてください!」
「お、俺、主役降ります! 織斑くん、後でサイン頂戴よ! いとこが君のファンでさ! いやあ〜嬉しいなぁ。 握手してもいい?」
そんな光景を見た千冬はもう諦めたらしく振り向き、ヒルト達に告げる。
「……あの馬鹿は放っておけ。 我々は戻って観光の続きだ」
「……いいんですか?」
「良いも悪いもないだろ。 ほら」
くいっと顎で指す先に囲まれた一夏が叫ぶ。
「わ、わかりましたっ、わかりました! 主役でも何でもやります!!」
その発言に周りから拍手が巻き起こる、千冬が呆れたような表情を浮かべると。
「これ以上この場に居れば巻き添えを食らうだけだ。 我々は戻って観光の続きだ、いいな」
「わかりました」
「はぁい……」
「団体行動なのに、おりむーはダメだなぁ……」
そんな感想を残し、巻き込まれる前にヒルト達はその場を去った。
それから暫くして清水寺全体が撮影現場となった為か完全に追い出された一同。
「織斑先生、どうします……?」
「困ったな、組んでい
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