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戦姫絶唱シンフォギアAXZ ─全てはその歌のために─
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の無い“呆れた雰囲気”が支配し始めた。2人共今にも溜め息を吐きそうな様子である。


「まあ、いつものことだろ?」


「いや、それはなんだろうけど…一護も何となく感じてるでしょ?」


「…まあな…」


そして、2人は同時にこう呟いた…。


「「この上なく嫌な予感しかしねえ(しない)……」」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



そんな2人の青年のやり取りから数時間後。同じバルベルデの中でも治安が安定している市街地の軍港に、一隻の最新鋭大型潜水艦が停泊していた。明らかに異質なこの潜水艦の正体は、国連直轄の頂上災害対策機動タスクフォース、“S・O・N・G”の仮設本部である。そして、その潜水艦の中に設置されているシャワールームでは現在、6人の少女達が汗を洗い流していた…。


「“S・O・N・G”が国連直轄の組織だとしても、本来であれば武力での干渉は許されない…」


「だが異端技術を行使する相手であれば、見過ごすわけにもいかないからな…」


「アルカノイズの軍事利用…!」


シャワーを浴びながら険しい表情で会話しているのは、ピンクのロングヘアーが目を引く少女――マリア・カデンツァヴナ・イヴ、青のロングヘアーが目を引く少女――風鳴翼、銀色のロングヘアーが目を引く少女――雪音クリスの3人である。その中でも、クリスは特に険しい雰囲気を漂わせていた・・。その一方で、


「“LiNKER”の数さえ十分に有れば、私達だってもっと…」


「ラスト一発の虎の子デス。そう簡単に使う訳には…」


そんなやり取りを交わしているのは、黒のロングヘアーが目を引く少女――月読調と、ショートカットの金髪が目を引く少女――暁切歌である。と、そこへ、


パシッ!


「デデデデッ…///!?」


「大丈夫だよ! 何かをするのに、LiNKERやギアが不可欠な訳じゃないんだよ!? さっきだって、ヘリを守ってくれた! ありがとう!!」


「な、何か照れくさいデスよ…////」


1人の少女がシャワー室から出てきた切歌の右手を両手で取りながら、彼女の目を真っ直ぐ見据えつつ語り掛けてきた。その少女の名は立花響。ベージュのショートカットが目を引く快活そうな少女である…。そして、そんな響の迷いのない行動に思わず切歌が顔を赤くしていると・・


「じーーーっ…」


「ッ///!! め、目のやり場に困るくらいデースッ…///!」


調がいつの間にか2人の横に来て、あからさまに切歌をジーッと見つめ始めていた。切歌はそんな彼女の行動に気付き、思わずそう口にする…。そう…ここまでの彼女達6人のやり取りは、彼女達が本来辿る出来事と何ら相違ないものだった。し
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