Vermelio=Chrimson、俺の名前
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ど)でたぶんさらっさらの髪。
意志の強そうな瞳が相まってか、凄い自信を感じる。
隣に従えている小さなドラゴンはたぶん、彼女の使い魔に違いない。
・・・・眠そうだけど。
「ええ。あたし好みの燃えるような情熱の赤い炎の如き赤い髪を持ってて、カッコいいでしょ?ルイズ。この子はヴェル。ヴェルメリオ=クリムゾンって言うの。あたしはヴェルって呼んでるけど。あたしと同じ、火属性よ?」
キュルケが俺の頭を撫でる。
どちらかというと、ペットを愛でる感覚だろうな。
この嬉しそうな顔を見る限りでは。
ルイズが俺に近づいて来て、まじまじと顔を見つめる。
じーっ、と見てるとルイズの顔がかあああ、と赤くなっているのがよく分かる。
ルイズがつんつん、と突いてくる。
主に俺の頬を。
「おい、触るなよ。というか、許可取れよ!少なくとも俺に聞くかとか、キュルケに聞くか。」
「なによ!ただの使い魔の癖に、メイジである私に指図するわけ!?変な花柄の服着てるくせに!それに、なんなのそのペンダントは!」
よく見ると、俺は黒のアロハシャツを着ていた。
その下にはハーフパンツ。
あと、十字架とアスタリスクが融合した変なペンダントも。
変だといわれても仕方ないか・・・。
俺とルイズの間にバチバチ、と火花が散る。
畜生、当然のこと言っただけなのに!
「ああ、してやんよ!勝手に触るなよ!人に!」
少し慌てている様子のルイズの使い間のドラゴンの子供。
この際だから、ドラゴン・チルドとでも呼ぶか。
この際だしな。
「あんまり、ヴェルを虐めないであげて頂戴ね?まだ何も理解できてないみたいだし。」
キュルケがまた俺の頭を撫でる。
慣れた手つきだな、今更ながら。
奴隷根性が付くのも時間の問題だな、うん。
「むぅ・・・、ほら、行くよ、ドラコ!」
ルイズは頬を膨らませて、ドラゴン・チルドを連れてさっさと歩いていった。
どうして怒ってるんだか・・・。
「あたし達も行きましょう?ヴェル?あたしと貴方の部屋に行くわよ?・・・いや、帰ると言ったほうがいいかな」
「え?ちょ、話の流れ掴めてないんだけど!?」
キュルケはふふっ、と笑うだけでなにも話してくれない。
「言うことを聞かない犬さんには・・・好きなところ舐めさせてあげる♪」
ウインクするキュルケ。
やべえ、元からの可愛さとミステリアスさと美しさが相まってかなり可愛い!
一生、付いていきます!
「ふふ、可愛い子♪」
・・・まさか、このときの俺は知る良しもなかったな。
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