暁 〜小説投稿サイト〜
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第三の牙
第六話 バルバトス
[7/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
をモビルアーマーに向かって投げ付けた。そして、アイツの後半に移動っと。
 ガンッ。残骸はモビルアーマーの翼に直撃した。
 モビルアーマーは後ろに振り返り、何処から放たれた物かを探す。
 モビルアーマーって、頭悪いな。
 狂気じみた性能の兵器なのに、思考回路は子供並み。こんなんで撹乱されてるんじゃ、俺は一生捕まらないよ。
 すぐさまモビルアーマーの背後に移動し、切れ味を失った太刀を叩き付けた。
 その瞬間。
 「────────────────」
 それは誰の声なのか。とても人間の声とは思えない。
 頭に響き渡る誰かの何かの声。
 「な、んだ、」
 その声は耳を塞いでも聴こえてくる。
 この声、まさか────。
 その一瞬が命取りだった。
 モビルアーマーの尾が、俺に向かって放たれていた。
 避けられない。
 太刀で防ごうとするが、太刀の刃は無くなっていた。さっき叩き付けた拍子に折れたのか。
 防ぎようのない攻撃。
 もしかして、俺……死ぬ?
 
 「────死なすかよ」
 
 モビルアーマーの尾は弾かれた。
 なんだ?何が、起きたんだ?
 「離れてろ、コイツの相手は俺がする」
 それは、バルバトスとよく似たモビルスーツだった。
 白を基調し、二本の剣を携えていた。間違いない、これはガンダムフレームだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 俺が、それを何故、ガンダムフレームと識別出来たのは解らない。
 でも、これだけははっきりと分かる。
 コイツは「敵」だ。
 「無事か?」
 通信。男の声だ。
 「……うん、」
 「なら、離れてろ。ここは俺が引き受ける」
 そのガンダムフレームは両腰にマウントされている剣を引き抜き、モビルアーマーに向かって飛翔した。
 モビルアーマーはそれを迎撃しようと尾を使って多々落とそうとするが。
 「遅せぇよ」
 ガンダムフレームは両手の剣で尾を弾き飛ばした。
 あんな、細い剣で、アイツの尾を弾けるなんて。
 ガンダムフレームは背中のブースターを使用し更に加速する。そして両手の双剣でモビルアーマーの装甲を斬り裂いた。
 傷を付けるだけで精一杯だった、あの装甲をあのモビルスーツはいとも容易く斬り裂いたんだ。
 「アレは……」
 それを見たグレイズのパイロットも困惑している。
 「これは……一体、どうなってるんだ?」
 「さぁ、俺も解んない」
 「アレも、ガンダムフレームなのか?」
 「さぁ、多分そうだと思うけど」
 圧倒的過ぎるだろ。
 そのモビルスーツの動きはバルバトスの比じゃない。動きが素早いとか、建物を利用して撹乱とかじゃないんだ。アイツは、飛んでモビルアーマーと対峙しているんだ。
 
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ