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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第636話】
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ん】……!」


 同じ頃、イギリス内で建造されているブルー・ティアーズ三号機【ダイヴ・トゥ・ブルー】、白式同様パススロットを犠牲にして一次移行で単一仕様を可能にした機体。

 その隣にあった奪われた二号機のハンガーを見る一人の女性。

 現イギリス代表『マチルダ・フェネット』が苦々しく空いたハンガーを見つめていた。

 奪われた二号機サイレント・ゼフィルス――行方はわかっているのに上層部の秘匿体質によって奪還指令が出ない事にイライラしていた。

 だがそれよりも三号機、こいつまで奪われては国の威信に関わる。


「ここの警備、あれからどうなってる?」

「え? はあ……警備員二人ほど増員されましたが?」

「たったそれだけか? ……全く、これじゃあ奪ってくれって言ってる様じゃないか」


 上層部のお気楽体質に怪訝な表情を浮かべたマチルダ、もう一度上層部に掛け合うために整備室を後にする。


「……ここに三号機が」


 潜入に不向きなメイド服姿、明らかに場違いなチェルシー・ブランケットが状況をドローンを通して見ていた。

 既に警備員の見回り時間や三号機のある整備室、配電室等全体の見取り図を頭に叩き込んでいたチェルシーは三号機の所在の確認をするだけだった。

 小型のドローンを操作する、途中職員が見えたら隠れ、先へと進む。

 そして――目的の三号機の所在を確認した所で操作を止めた。

 ドローンは粒子片となって散り、チェルシーは小さく頷くと買い物へと戻る為に人混みの中へと消えていった。
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