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生徒会”執行部”と”捜査部”~饅頭売りの花嫁~
23.皆が欲しがる良い嫁
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「お(ちゃん)!!?」」」

勢いよくふすまを開けたツリ目の怖そうなお婆さん登場で、騒がしかったその場はシーンと静かになった……。




【で】




「まったく騒々しい子たちだね…」

お婆さんは羊さんのお母さんで小林姉妹の祖母、小林(こばやし)(うめ)さん。
会長曰く、見た目は鬼婆だけど中身はそこそこ優しいツンデレババァ……らしい。慕っているのか、嫌っているのかよくわからない。

「先に来た子たちの方がよっぽどいい子だよ」

「……先に来た子たちれすか?」

梅さんに嫌味を言われながら階段を上がり、二階にある客室へと通される。するとそこには思いがけない先客が居ました。

「彩!! なんで貴女……捜査部が此処にいるのよ!?」

「オーしおかなちゃんや〜ん!」

神無木(かんなぎ)(しおり)副会長がひきいる【執行部】メンバーのみんながお茶とお煎餅片手にまったりしていました……。



後から事情を聴いたところ、羊さんが執行部の人たちに依頼をしていたらしい…。
私たち捜査部と違って忙しい執行部。中々時間をとれない中、今日やっと空き時間が出来て来たところに私たちとばったり遭遇してしまった…みたい。


【で】



「もう……なんでまた捜査部なんかと一緒に…」

ブツブツ文句を言っている副会長の事は無視して、会長たちは適当にそれぞれ座る。茨音さんが「春ーこっちこっちー」と自分の隣を叩いているのでそこに座った。

全員が座ると、いそいそと小林家の三人が上座へ座りやっとみんながここに集められた理由が語られた――







亀裂―


決裂―


――脆く崩れ去る






                              続く
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