第五章 Over World
魔獣とオーズと八大コンボ
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ところで
《スキャニングチャージ!!》
「セイヤァッ!!」
スーパータトバキックが上半身を後ろから押し込み、上半身も地面に伏せさせた。
立ち上がろうにもサゴーゾの重力場につかまって、ままならない。
そんな魔獣の全身に向かって、シャウタが水流を吹きかけ、それをプトティラが凍らせて動きを封じた。
「ギュご・・・・ガぁ・・・・る・・・・・」
ビキィッッ!!!
そして全身が氷に覆われ、魔獣の動きがビタリと止まった。
「やれやれ、僕らの見せ場がなくなってしまった」
「す、すごい・・・・」
「これが、仮面ライダーオーズ・・・・・」
その光景を離れて見ていた三人は、唖然とするやら感心するやら。
何もやることがなくなってしまった。
「ふゥっ・・・・う゛」
ドサリ
と、そこで分身が消え、一人に戻ったオーズが変身を解いたところで、火野はその場で倒れ込んでしまった。
場所は魔獣の顎の下だ。
凍っているとはいえ、危ない場所である。
「ちょ!?」
「映司さん!!?」
その火野を抱えあげに行く三人。
火野のもとに辿りついて見てみると、体中汗びっしょりで、いかにも疲労困憊という状態ではないか。
実はこのガタキリバコンボ、分身を生成し戦力を単純に50倍にする非常に強力なものなのだが、その分最終的にそのダメージもすべて元の一人になると集まるので、終わった後の疲労感やダメージが半端ないのだ。
更にはコンボの反動という物がある。
一つのコンボになるくらいならこれまでの戦いで慣れてきたので何とかなるが、さすがにこれだけのコンボはきつかったようだ。
ブラカワニは再生能力で回復し、スーパータトバには反動がないものの、それでも六つのコンボを同時に使った疲労は大きい。
「でもこれで!!」
「魔獣は止まったんですよね!?」
「いや、そうもいかないようだよ。見たまえ」
火野に肩を貸し、抱えあげる海東が顎をしゃくって魔獣を指す。
一見微動だにしていない魔獣の巨体だが、よく見るとパラパラ氷の欠片が落ちてきている。
更には氷の擦れるような、ミシリというあの独特な音もしてきていた。
「まだ完全には止まっていないようだね」
「あの攻撃で!?」
「いや、それはそうだけど・・・・・・」
ビキィッッ!!!
海東が解説しようとするが、その瞬間に大きな音が響いた。
魔獣の腹の部分に大きな亀裂が入り、そこから細かいヒビが全身に向かって広がって行っているのだ。
その光景に、身構えるティアナとルネッ
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