第一幕その五
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「何といっても」
「そう、だからね」
「準備体操はしないとね」
「それからよ、いいわね」
「泳ぐのはね」
こうしたお話をしているとすぐにジュリアが来ました、ジュリアは紫の競泳水着でしたがここでいつも通りドロシーの足元にいるトトが言いました。
「色はそれぞれのお国の色だね」
「ええ、私達の水着はね」
ドロシーがそのトトに応えました。
「そうしてみたの」
「オズの国のそれぞれの色に」
「どうかしら」
「面白いと思うよ」
トトはドロシーににこりとして答えました。
「それもね」
「ならいいわ」
「うん、そして神宝達はだね」
「五人がいつも着ている色よ」
「そうだよね」
「その色の水着を用意したのよ」
「嬉しいです」
神宝は自分が着けている青い水着を見て笑顔になっています。
「僕青が好きですから」
「神宝はそうよね」
「はい、ですから」
「いつも青い服を着ていて」
「水着もこの色がいいです」
青がというのです。
「本当に」
「そう思って用意してよかったわ」
「有り難うございます」
「じゃあ今からね」
「はい、準備体操をして」
「泳ぎましょう」
こうお話してでした、そのうえで。
皆で円を作ってプールサイドでじっくりと準備体操をしてでした。それからプールに入って泳ぐのですが。
ジュリアの水泳を見てです、神宝達はびっくりしました。
「うわ、速いね」
「ジュリアさん泳ぎ上手ね」
「どんな泳ぎ方も出来て」
「速くて」
「しかも幾らでも泳げて」
「ジュリアは王宮一の泳ぎ手なのよ」
オズマが五人ににこりとしてお話します、オズマは五人と一緒に平泳ぎをしています。ドロシーはトロット、ベッツイと一緒に背泳ぎを楽しんでいます。
「そうしてね」
「実はね」
「そうなんですね」
「そう、もう泳ぐとなったら」
「ああしてですか」
「誰も勝てないのよ」
王宮ではというのです、オズマは神宝にお話をしました。
「多分オズの国全体でもトップクラスじゃないかしら」
「そこまで凄いんですね」
「そうなの、実は毎朝泳いでるしね」
「このプールで、ですか」
「泳ぐのが好きで」
そしてというのです。
「上手なのよ」
「そうなんですね」
「私達の誰もね」
それこそ王宮の誰もがというのです。
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