第一幕その二
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オズマはにこりと笑ってです、五人にこう言ってくれたのでした。
「お昼に来てくれるかしらって思ってたけれど」
「すいません、お昼は時間が取れなくて」
神宝がオズマに申し訳なさそうに応えました。
「それで」
「仕方ないわね、けれどね」
「もう僕達がここに来た理由は」
「蜂蜜よね」
「はい、オズの国の蜂蜜をじっくりと味わいたくなりまして」
「そのことも見せてもらったわ」
宮殿にある鏡からです。
「だから貴方達が来てくれるのを待っていたのよ」
「流石オズマ姫ですね」
「もうご存知なんて」
ジョージもカルロスも言うのでした。
「僕達が蜂蜜を食べたいって」
「早速ご存知なんですね」
「じゃあ今からですね」
「蜂蜜を使ったお菓子を食べさせてくれるんですね」
恵梨香とナターシャも言います。
「これから」
「そうしてくれるんですか」
「そうよ、私達もね」
オズマはにこりと笑って五人に応えました。
「楽しませてもらうわ」
「その蜂蜜を使ったお菓子を」
「今からですね」
「丁度ティータイムだしね」
そのお菓子を楽しむ時間だというのです。
「一緒に楽しみましょう」
「すいません、いつも」
「思い立ったらお願いばかりして」
「やっぱり図々しいですよね」
「今更言うのは何ですが」
「そうですよね」
「そういうことは気にしなくていいのよ」
オズマの温厚な言葉は変わりません。
「だから皆で楽しみましょう」
「はい、それじゃあ」
「今から」
「宮殿に行きましょう」
こうしてでした、皆は食堂に入ってそうしてでした。
蜂蜜をたっぷりと使ったお菓子を食べることになりました、見ればオズマの他にドロリーとベッツイ、トロットがいてでした。
ジュリア=ジャムもいます。オズマはジュリアにも言いました。
「こうして皆で食べるとね」
「余計にですよね」
「ええ、美味しいから」
「だから私もですね」
「そうよ、貴女は私の友達だから」
「侍女ですが」
「お仕事のことは関係ないわ」
お友達であることについてはというのです。
「だからね」
「お食事やティータイムの時は」
「貴女がお仕事でない時はいつもでしょ」
「はい、同席させて頂いています」
メイド服のままですがジュリアは食堂にいます。
「この通り」
「そうよ、じゃあね」
「私もですね」
「お菓子とお茶を楽しんでね」
「そうさせてもらいます」
にこにことしてでした、ジュリアもお菓子を食べることになりました。蜂蜜をかけたマフィンやクッキー、蜂蜜をたっぷりと使ったケーキ等をです。
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