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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
番外編 第3話 『大好き』
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れるシノンの姿も。
「ぁ、ぁぁ。……あれ? その、大丈夫だったのか?」
「何の事?」
本当に良い笑顔。輝いていると言っていい程の笑顔を見たリュウキは 少しだけ困惑した。
シノン1人を残して離脱してしまった、と言っていい状況だったから、このイベント? の負荷が完全にシノン1人に掛かる状況で、なんでそこまでの笑顔でいられるのか、リュウキはそれがある意味不安だった。
「いや、ほら。……オレは何も出来なかったから」
「……ああ、その事」
シノンは、それを訊いてゆっくりと立ち上がった。
数歩歩いた後に くるりと振り返り。
「何も出来なかった、何てことなかったわよ。だって、リュウキ。……リュウキが この世界で出来ない事なんて無いんでしょ?」
また、微笑んだ。
その微笑みを見て 自分の頬が熱くなるのをリュウキは感じ取る。
なぜ、熱くなるのかは理解出来ないが。
「……そんな事は無いって。オレだって出来ない事の1つや2つ……」
理解出来ないから、誤魔化す様に苦笑いをするしかなかった。
「……大好きよ。はやと」
リュウキに訊かれない様に小さな声で シノンはぽつりと呟いた。
その後は、リュウキに今回の件の詳細を詳しく聞かれた。
シノンにとって それが今回の中で特に難しかったかもしれない。
ログハウスの上空にて。
『ふふっ、この子達は あの子とはまた違った感じがするわねー。ま、どっちも可愛いって言うのは同じだけど』
空中をふわふわと漂いながら 眼下の家を眺めてる女神の姿がそこにはあった。
一部始終どころか、全てを目撃してるのは彼女1人。
『ま、色々と大変だと思うケドー。ふふっ頑張ってね? シノンちゃん』
相変わらず超高性能なNPC。
最早ユイに匹敵すると言っていい感情豊かな彼女。
この次に現れるのは一体いつになるのだろうか…………
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