最終章:夢を追い続けて
第53話「私も動かなきゃ」
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る。
あの桜さんに迫った恭也さんによる修行を受けるためにね。
...だから、私達も何かやっていかないと。
「それと、だ。マドカ、お前には一夏の様子も見てくれ。」
「えっ、私が...?」
「いつもなら私が見ていたのだがな...。私にも都合があってな。」
「んー、気は進まないけど、わかったよ。」
あいつなんか、もうどうでもいいと思ってるんだけどね。
冬姉も、もう姉としてではなく、教師としてしか見てないし。
「あれ?でも秋兄には...。」
「既にメールで伝え、了承の返事が来ている。」
「あ、もう済んでたんだ。」
秋兄にも既に伝えてあるらしい。
「では任せたぞ。私はこいつらを連れて別室で朝食をとる。」
「はーい。」
騒動を起こした人と一緒に食べる気分ではないだろう。
だから、冬姉はその二人を連れて、別の場所で食べる事にしたらしい。
「...とりあえず、今の話をセシリア達にも話しておかないと。」
各組に二人は纏め役が必要だろう。
一組は代表候補生が何人もいるし、四組も私と簪、なのはで十分だろう。
だけど、二組と四組はそれぞれ鈴とシグナムぐらいしかまとめ役に適している人を知らない。
「(それに、いつ皆に限界が来るかもわからない。)」
ISが動かせなくなった今、IS学園の状況は非常に不安定だ。
先日あった桜さん達の襲撃でユーリが攫われた事も影響して、生徒の皆も非常に不安になっている。...そこに、また襲撃などの事件が起きたら...。
「...考えるのは後だね。なのは、シグナム、朝食を取ったらいつもの面子にさっきの話を伝えておいて。」
「分かった。」
「マドカちゃんはどうするの?」
「私はもう一つ仕事があるから。...気は進まないけどね。」
反省してればいいんだけどねー。
未だに顔見せとかすらないって事は、それもなさそうだし。
とりあえず、適当なメニューを持って行こうかな。
寮の一番隅とも言える場所。そこにある部屋に、私は料理を持って来た。
ノックなんてする必要がない。冬姉から貰っておいた鍵を使って開ける。
「...ふぅん、案外大人しくしてるんだ。」
「....マドカ...?」
まぁ、普段は冬姉が面倒見てたんだから、暴れようにも暴れられないからね。
鍵もかかっているし、大人しくしていた方が楽なのだろう。
「もしかして俺を...。」
「そう思っているのなら本当に頭が沸いてるね。私にだって洗脳された記憶があるんだよ?もしお前に人権が適用されてなかったら、今この場で殺してもいいくらいだよ?」
「っ.....。」
まさか助けに
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