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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第94話:嘘は人の心を守り、真実は傷付ける。
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に付き合って心身共に壊して人生を棒に振るよりかはマシだ。
「じゃぁ私はこれで失礼するわね。お母さんに妊娠た事を教えなきゃ?」
そう言ってお姉様は立ち上がり退室して行く。
「あ……じゃ、じゃぁ俺も……」
そして奥さんを追うように出て行くのがラインハットの王子様。
「じゃぁ次のコンサートも頑張れよ(フッ)」
ウルフ閣下も立ち上がり出て行くが、捨て台詞と共にニヒルな笑顔を残していった。
マリーちゃんの神経を逆撫でする事間違いなし!
案の定、お三方を見送る表情は膨れっ面だ。
両頬をプクッと膨らますその顔は凄く可愛い。
性格さえもう少し普通だったら、妹にしたいくらいなのになぁ……
ピエッサSIDE END
(グランバニア城・プライベートエリア:リビングルーム)
リュカSIDE
「お母さん、お久ぁ! 私ね妊娠したのよ。勿論お父さんからは聞いてたわよね。だって私達夫婦よりも先に知ってたんだから(ニッコリ)」
マリー問題で里帰りしてるのは知ってたが、出会い頭に凄い報告をブッ込む我が娘。
「え、何!? 貴女も子供が出来てたの!!?? ぜ、全然知らなかったわよ……何で教えてくれないのリュカ?!」
ヤバイね。皆に言うのスッカリ忘れてたんだよね。でも本当の事言ったら怒られそうだよね。
「え〜と……アレだよ、ほらアレ」
「何よアレって?」
何だろうアレって??
「ウ、ウルフがさぁ……何か企んでたじゃん! 何だかは分からなかったけど、それに利用されたりしたら嫌じゃん! だからさぁ……下手に言う訳にいかなかったんだよね。うん……そうなんだよね!」
一緒に現れたウルフに視線を移したが、呆れたように顔を顰めてる。ゴメン……
「やっぱりアンタの所為じゃん!」
「お前……」
ここまでに何度か話し合ってたんだろう……ポピーとウルフは出てきた良い訳に何も言わない。ウルフは俺を睨んでるけどね。
「って事は、私も信用してなかったて事!? 妻の私に知らせたら、ウルフ君に筒抜けになると思ってた訳!?」
あう! この言い訳はダメっぽいぞ!
何か別の言い訳を……
「……って言うのは冗談でぇ、本当は本人から直接報告を受けた方が感動も大きいかなって思ってたんだよね。直ぐに連絡が来ると思ってたからさぁ……ま、まぁ気が付いたら随分と時間が経過しちゃってたけどね……は、はははははっ」
「ほら、義姉さんが報告を怠ったのが悪いんじゃん! 何でも俺の所為にするなよ」
「な、何で実の父親が知ってる事を、ワザワザ連絡しなくっちゃならないのよ!?」
う〜ん……この二人はこの話題で結構言い争ってたのかもしれない。どっちの言い訳を採用しても問題が収拾しなさそうだ……
「そ、そんな事よりさぁ……グランバニアのジ
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