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ソードアート・オンライン 結城家の次男は両手剣使いで恋人は黒の剣士
流星を見ながらの予期せぬ再開
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ら言うと、キリトの頷きを見て俺は続けて言う。

「疲れ切ってたらミスも増える。見たとこお前はソロだし1人だとどんな小さなミスも命取りになるぞ!」

俺がこんなに一生懸命喋っているのは理由があるが、今はそんなことを説明する気はない、女だから話っているってわけでもないしな、それとなんでか隣のキリトから半目で冷たい視線を向けられているんだが。

もし立場が逆で、偉そうにグチグチ言う奴に俺も売り言葉に買い言葉を言って喧嘩になるだろうな。
すると、無言だったフェンサーが反応した。

「・・・・・・それなら問題ないわ。・・・・私、帰らないから」

「・・・・は?」
「え?・・・・」

俺の素っ頓狂な声の後に、キリトの動揺する声が来た。
そのため、キリトが動揺をしながらもフェンサーに聞き始めた。


「か、帰らないって、町に?だって!ポーションの補給とか装備の修理とか、睡眠とかは!?」

慌てながらキリトは問い返すと、フェンサーは小さく肩を上下させた。


「ダメージを受けなければ薬は入らないし、剣は同じのを5本買ったし・・・・休憩は近くの安全地帯で取ってるから」

掠れ切ったその呟きに、俺達2人は絶句してしまう。



(小休止程度しか使えない安全地帯(セーフティポイント)で休んでるって・・・・・・宿屋じゃねえんだから、下手すりゃ自殺行為になるぞ)

絶句しながらも俺は、フェンサーの行動と言葉に心の中で呆れて頭を抱えそうになった。
そのため、俺はフェンサーにそれとなく聞くことにした。

「・・・・・・・・・・・・何時間続けてるんだよ?」

それとなく聞いた俺に、フェンサーは、長い呼気に乗せて答えた。

「3日・・・・か。4日・・・・もういい?そろそろこの辺の怪物が復活するかもしれないから、私、行くわ」

薄手のレザーグローブに包まれた華奢な左手を壁に当て、ふらふらと立ち上がった。
右手に持っている細剣を、まるで重量のある剣を持っているかのようにぶら下げながら、俺達に背中を向けた。

ゆっくりと遠ざかるも、フェンサーが着ているローブは各所がボロボロに解れていた。隣のキリトは少しオロオロするかのようになんと言えば良いのか迷っていた。俺はフェンサーの態度にイラッときていていっそのこと見捨ててやろうかと思ったが・・・・・・・・・・・・

(さすがに目の前で死にかけそうな奴が居るんじゃ、ほっとくわけにはいかねえからな・・・・)

そして、俺は意を決してフェンサーに言葉を投げ掛けた。

「お前、そんな戦い方してたら・・・・死ぬぞ」

俺がそう強く言うと、フェンサーはピタリと歩みを止めて右の壁に肩を預け、ゆっくりと振り向けば、フードの奥で見えていた榛色の瞳が、気のせいか薄赤く光なが
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