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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第634話】
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続々と各グループ一抜けメンバーが出てる中、エミリアは静かに涙を流していた。
「うぅ……ぃぃもーん。 エミリア、ヒルトくんに慰めてもらうもーん……」
そうは言うもののやはり隣になれなかったエミリアは悔しい、いくらえっちしたからといってヒルトが自分だけに振り向く可能性は低い。
せめて道中隣で思い出を作りたかったのだが、あいにく一抜け出来なかったエミリアにその権利は与えられない。
それはさておき、各グループから抜けた一抜けメンバーによる早抜け決定戦が開始されていた。
メンバーはソフィー・ヴォルナート、セラ・アーカニアン、鷹月静寐、布仏本音、エレン・エメラルド、飯山未来、シャルロット・デュノア、栗原理央、宇崎玲となっている。
負けたメンバーは口から皆魂が飛び出たまま放心していた。
「な、何故だ……私はヒルトの夫なのに……」
「お兄ちゃんの隣じゃない……うぅ」
「ショック! ショックショックショックッ!」
ラウラ何かは涙ぐみ、魂が半分以上出ていた。
美冬は項垂れ、美春も負けたショックにムンクの叫びにも似た表情を浮かべている。
それはさておき、繰り広げられるババ抜き大会――奇跡のババ一巡というまさかの堂々巡りで場が賑わっていた。
場所は変わり寮近くの公園、ヒルトはシャイニィもといにゃん次郎と散歩していた。
「……明日はまた京都か」
「にゃぅ」
あれからもうすぐ一週間、時間の流れというのは早い――。
公園を駆けるにゃん次郎を見つめつつ、裏切った二人の事をヒルトは思い出していた。
あの二人は一応休学扱いにはなっているが、亡国機業に降ったという事実は隠せない。
箝口令にも限度はある、一応世界的なニュースになってないのだけが幸いだろう。
「……にゃん次郎」
「うにゃ?」
「アリーシャ――いや、アーリィさん今頃何してるんだろうな」
「にゃあ……?」
「わかんないか……。 ……よし、散歩の続きするか」
「にゃっ」
少しは元気出たものの、まだどこか陰りが見えるヒルト。
そんなヒルトをにゃん次郎は首を傾げて眺めるだけだった。
場所は戻り食堂――ババ抜き大会も決着が着いた、そして勝者は声を上げる。
「わあ〜。 私、あーがりぃっ♪」
「くっ……! 先に上がられた!」
「おー? 本音羨ましいぞー、私と替われー」
「いひひ〜。 れいれい〜、勝負は残酷なのだよ〜」
ヒルトの隣の席争奪戦は布仏本音の勝利で幕を閉じた、だがあくまでも新幹線の隣の席――自由行動にまだワンチャンスある。
気持ちを切り替えた一同は前以て回ろうとして
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