第29話
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アネラスに続くように苦笑していた。
「殿下が先程我々にも隠していた”空の女神”の事はカシウス卿―――”ブライト家”が”空の女神”の子孫である事だったのですか?」
「ああ。”ブライト家”が”空の女神”の子孫だと世間に判明すれば、”ブライト家”を利用しようとする者達が現れ、そしてその中にはエレボニアの関係者も含まれている可能性は十分に考えられたからね。我が国の民にそのような愚かな事をさせない為にも黙っていたのさ。」
「例えばギリアスのオジサンなら間違いなく利用するだろうね〜。しかも内戦後のエレボニアの悲惨な状況を考えたら、絶対に”空の女神”を利用しようと思って、”ブライト家”の誰かを誘拐する指示をしたりするんじゃないかな〜?」
「ミリアムちゃん!」
「このガキは………」
「というかもしそんな罰当たりな事をすれば、オズボーン宰相どころかエレボニアは”七耀教会”や”空の女神”を完全に敵に回して、破滅の道を歩む事になるぞ………」
アルゼイド子爵の問いかけにオリヴァルト皇子が頷いた後に答えたミリアムの推測を聞いたその場にいる全員が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中クレア大尉は声を上げ、ユーシスはミリアムを睨み、マキアスは疲れた表情で指摘した。
「まさかカシウスさんやエステルが”空の女神”の子孫だったなんてね………という事は”空の女神”はエステル達と一緒にいる事になるから、エステル達の居場所がわかれば”空の女神”の居場所も大体わかるわね。」
「シェラザード、アネラス。空の女神―――いや、エステル達は今どこにいるかわかるか?」
サラは疲れた表情で溜息を吐いた後真剣な表情で考え込み、トヴァルはシェラザードとアネラスにエイドス達の居場所を訊ねた。
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