第29話
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」
オリヴァルト皇子の質問に答えたシェラザードの説明を聞いたトヴァルは静かな表情で呟き、シェラザードが答えた二つ目の方法がどれだけ難しいかを悟っていたミリアムは疲れた表情で呟き、ミリアムの言葉にエマは不安そうな表情で頷き、サラは真剣な表情でシェラザードとアネラスに訊ねた。
「えっと……その事なんですが、どうやら”空の女神”はエステルちゃん達と一緒に行動しているみたいなんです。」
「ハアッ!?何でエステル達が”空の女神”と一緒に……」
「あ……そう言えば女神様はご自身の”目的”を果たす為に、ご両親や女神様の子孫であるカシウス准将閣下のご息女達と共に行動していると仰っていましたわ。」
「!?」
アネラスの答えを聞いたサラが驚いている中ある事を思い出したアルフィン皇女が内容を説明し、アルフィン皇女の説明を聞いたオリヴァルト皇子は血相を変えた。
「へ…………」
「い、今皇女殿下はとんでもない事を仰っていなかったか……?」
「うむ………カシウス卿が”空の女神”の子孫と仰っていたな……」
アルフィン皇女の話を聞いたエリオットは呆けた声を出し、表情を引き攣らせているマキアスの言葉にラウラは重々しい様子を纏って頷いた。
「ハア………貴方達にとっても正直信じられない話だろうけど、エステルやカシウスさん――――”ブライト家”は”空の女神”の子孫なのよ。」
「な――――――」
「何だと!?」
「あのカシウス卿が”空の女神”の子孫………」
「フフ、七耀教会にとっては”空の女神”に子孫が存在し、その子孫が今も生き続けている事は驚愕の事実でしょうね。」
疲れた表情で溜息を吐いた後答えたシェラザードの説明を聞いたその場にいる多くの者達が血相を変えている中クレア大尉は絶句し、トヴァルは驚きの声を上げ、アルゼイド子爵は呆けた表情で呟き、シャロンは苦笑していた。
「シェラ君、よかったのかい?エステル君達の先祖が”空の女神”である事は彼らにも教えてしまって………」
「空の女神自身がアリシア女王達の前でカシウス先生やエステルが自分の子孫だってバラしちゃったから、今更隠す必要なんてないわよ。現に”影の国”とは関係のない貴方の妹も知っていたでしょう?」
オリヴァルト皇子の問いかけにシェラザードは疲れた表情で答え
「あはは……それに”空の女神”は去り際に七耀教会にエステルちゃん達―――”ブライト家”を特別扱いするなって、命令して承諾させましたから、大丈夫だと思いますよ。」
「そうか……ハハ、七耀教会に命令をして、それを承諾させるなんて、さすがはあのエステル君の先祖だけあって、とんでもない存在だね………」
苦笑しているアネラスの話を聞いたオリヴァルト皇子も
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