第29話
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う事ですか………」
「そ、そんな……!何か……何か七耀教会がクロウの命を奪わないようにする方法はないんですか!?」
「そう言えば先程シェラザードさんがカシウス准将のオレ達への忠告でその方法があるような事を言っていたが……」
シェラザードの問いかけに続くようにジョルジュは辛そうな表情で呟き、エリオットは悲痛そうな表情で声を上げ、ある事を思い出したガイウスはシェラザードを見つめた。
「ええ。方法は二つ。一つは貴方達が特務部隊の指揮下に入る事で特務部隊に戦闘を仕掛けてくる可能性がある”帝国解放戦線”のリーダーを捕える事よ。レン達の話によると”帝国解放戦線”のリーダーはレン達が今回の戦争で”帝国解放戦線”の幹部を殺害した事に対してリーダーである”C”が仲間を殺したメンフィルに憎悪を抱いている可能性は非常に高いって言っていたわ。」
「………なるほどね。特務部隊――――メンフィルに復讐する為にクロウが特務部隊に戦闘を仕掛けてくる可能性はかなり高いから、その時にクロウを捕まえる事ができるね。」
「フン………憎悪を抱いている”鉄血宰相”を抹殺する為に今までテロを起こしてきた奴の執念深さを考えれば、ほぼ確実に特務部隊に戦闘を仕掛けてくるだろうな。」
「だ、だがその為には……」
「私達が”特務部隊”の指揮下に入る必要があるわよね……」
「レン皇女殿下もオレ達が特務部隊の指揮下に入るのならば、オレ達に配慮してクロウは”殺害”ではなく”捕縛”にすると仰っていたからな………」
シェラザードの説明を聞いたフィーは静かな表情で呟き、ユーシスは鼻を鳴らした後目を細め、マキアスとアリサ、ガイウスはそれぞれ複雑そうな表情をしていた。
「シェラ君、もう一つの方法はどんな方法なんだい?”空の女神”が関係しているようだが………」
「もう一つの方法は”特務部隊”の件同様単純な話よ。このゼムリア大陸のどこかにいる”空の女神”を探し出して、”空の女神”に”C”を”外法”扱いしないように七耀教会に命令するように頼む事よ。」
「……なるほどな。七耀教会は”空の女神”を崇めているから、その崇めている”空の女神”自身の命令も間違いなく従うだろうから、”空の女神”から『帝国解放戦線のリーダーを殺すな』って指示を出されたら、その指示に従うだろうな。」
「でもその方法ってぶっちゃけ、”特務部隊”に同行してクロウを待ち構えるよりも難しいよね〜。」
「はい………”空の女神”はこのゼムリア大陸のどこにいるかわかりませんし、そもそも”空の女神”がテロリストのリーダーであるクロウさんを守る事に賛成するかどうかわかりませんし………」
「……シェラザード、アネラス。カシウスさんは”空の女神”の居場所について何か言っていなかった?
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