第28話
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同日、18:20―――
〜パンダグリュエル・パーティーホール〜
「あ…………」
「ユーシス君……」
「よかった……話には聞いていたけど、無事で本当によかったよ……!」
「皇女殿下もご無事で何よりです。」
部屋に入って来たアルフィン皇女達を見たトワは呆けた声を出し、ジョルジュとエリオットは明るい表情でユーシスに、アルゼイド子爵は安堵の表情でアルフィン皇女にそれぞれ声をかけ
「皆さん……この混沌としたエレボニアの今の状況で皆さんが無事で本当によかったですわ………」
「…………バリアハートの件はレン皇女殿下から聞いた。迷惑をかけたな。」
アルフィン皇女は安堵の表情でアリサ達を見回し、ユーシスは重々しい様子を纏って答えた。
「そんな……迷惑だなんて……」
「オレ達は当然の事をしたまでだ。」
「まあ、結局あのリィンって人達に邪魔されて失敗しちゃったけどね〜。」
「ミリアムちゃん………」
「頼むから少しは空気を読んだ発言を覚えてくれ………それよりも色々あったようだけど、無事で何よりだ。”憎まれっ子世にはばかり”というし、無事だったのもうなずける。」
ユーシスの言葉に対してエマは苦笑し、ガイウスは静かな表情で答え、ミリアムが呟いた言葉を聞いたその場にいる多くの者達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中クレア大尉は呆れた表情をし、疲れた表情で指摘したマキアスは気を取り直してユーシスに視線を向けた。
「フン、お前の方こそ。あっさりと領邦軍あたりに捕まったと思ったが、悪運だけは強いらしいな。」
「な、なにおう!?」
鼻を鳴らしたユーシスの言葉に対してマキアスはジト目でユーシスを睨んだ。
「あはは、それじゃあ――――!」
その時ミリアムが勢いよくユーシスに抱き付こうとしたがユーシスは身体を横に背けてミリアムを避けた。
「な、なんでよけるのさー!?」
ユーシスの行動に対してミリアムは不満げな表情で声を上げた。
「抱きつこうとするからだ。暑苦しい。」
「ぶー、照れ屋なんだから。」
「ハハ……早速いつもの調子が戻って来たようで何よりだよ。」
「うん……本当によかったよ……」
「ふふっ、これでようやくクロウ様を除いて”Z組”は全員揃う事ができましたわね。」
ユーシスの答えを聞いたミリアムは頬を膨らませ、その様子をジョルジュとトワ、シャロンは微笑ましそうに見守っていた。
「う〜ん、銀髪のあの娘や緑色の学生服の女の子もだけど、水色の髪のあの娘も中々可愛いな〜♪先輩、三人ともお持ち帰りしてもいいですか!?」
「あんたね………緑色の学生服の娘はともかく、他の二人のプロフィールはメンフィル
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