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英雄伝説〜灰の軌跡〜
第28話
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。」

「あ、あはは……まさかあのお祖父ちゃんと互角だなんて、さすがはエレボニア最高の剣士にして”光の剣匠”と名高い子爵閣下ですね………」

アルゼイド子爵の話を聞いたラウラが考え込んでいる中アネラスは苦笑していた。



「フフ、それはともかく……”八葉一刀流”―――東方剣術の集大成というべき流派だろう。その理合いの深さと玄妙さ……修めた者が”剣聖”と呼ばれるようになるのも頷ける。ユン殿の剣を受け継ぐそなたもいずれは、”剣聖”と呼ばれるようになるだろう。機会があれば、私もだが(ラウラ)とも仕合ってもらいたいな。」

「父上………アネラス殿との仕合いは私自身から申し込まないと、アネラス殿に失礼ですよ。」

「あ、あはは………私達の”八葉一刀流”と違って、先祖代々受け継がれてきた”アルゼイド流”の伝承者である子爵閣下やラウラちゃんにそこまで評価されるなんて、正直光栄ですね。二人の期待に応える為にも私もリィン君のように、もっと精進しないとね。」

「え………ど、どうしてそこでリィンさんの名前が挙がるんですか?」

「まさかリィン様も”八葉一刀流”の剣士なのですか?」

アルゼイド子爵の話を聞き、ラウラと共に苦笑しながら呟いたアネラスの言葉を聞いたエマは呆けた声を出した後不思議そうな表情で訊ね、ある事に気づいたシャロンはアネラスに訊ねた。

「ええ、リィン君もお祖父ちゃんから”八葉一刀流”を教わりましたから、リィン君は私にとっては弟弟子に当たります。」

「リィン特務准将殿も”八葉一刀流”の剣士なのですか……」

「リィンの扱っている剣技にはアネラスを含めた”八葉一刀流”の剣士達が扱っている剣技もあったから、何となくそんな気はしていたが………やっぱり、リィンも”八葉一刀流”の剣士だったか。」

「……アネラス、リィン特務准将の伝位はどれに当たるのかしら?バリアハートで彼と戦った時、アリオスさんの奥義の一つである”風神裂波”まで使ってきたわよ。」

アネラスの答えを聞いたラウラとトヴァルは複雑そうな表情で呟き、サラは真剣な表情でアネラスに訊ねた。



「ハアッ!?アリオスさん―――”風の剣聖”の奥義を!?」

「えっと………リィン君から聞いた話だと”IBC”による資産凍結がされた頃あたりにお祖父ちゃんから”中伝”を認めてもらっていたそうですけど、カシウスさんは今のリィン君の実力は正直”皆伝”でもおかしくないって言っていました。」

「ほえっ!?”IBC”による資産凍結がされた頃って、まだ2ヵ月前くらいじゃん!」

「僅か2ヵ月で”皆伝”―――”剣聖”クラスに成長するなんて、常識ではありえない成長速度ですね………」

「多分だけど、そんなありえない成長速度は今回の戦争による経験が一
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