第28話
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ル帝国が少しでも不利になるような嘘をつくと思うかい?」
「そもそも今回の戦争の結果はメンフィルが多くの有利な条件をエレボニアに承諾させて和解するという”メンフィルにとって最高の形”で終わったのですから、今更その結果を少しでも変更させるようなミスをたった一人で私達の反論を全て封じ込める事ができる程論争のような才にも長けているあのレン皇女殿下がするなんて、ありえないかと。」
「それは…………」
フィーの質問に対して答えたオリヴァルト皇子の話とシャロンの推測を聞いたジョルジュは複雑そうな表情をし、他の者達もそれぞれ辛そうな表情や複雑そうな表情で黙り込んでいた。
「えっと……先程から気になっていたのですけど、お二人がアリシア女王陛下とダヴィル大使閣下の依頼を請けて、アルフィン皇女殿下の護衛を新たに担当する事になった遊撃士の方達ですか?」
「あ、そう言えばまだ名乗っていなかったね。私の名前はアネラス・エルフィード。ランクはBで、レンちゃんから既に説明があった通り、私とシェラ先輩が内戦終結までの間皇女殿下の護衛を担当する事になったから、よろしくね〜。」
「ちなみにアネラス君はカシウスさんが修めている剣術である”八葉一刀流”の創始者にして、カシウスさんの師匠でもある”剣仙”ユン・カーファイの孫娘なんだよ。」
「ええっ!?あのリベールの英雄の!?」
「アネラス殿があの”八葉一刀流”の………という事はアネラス殿も”八葉一刀流”の剣士なのですか?」
トワの疑問に答えたアネラスの自己紹介に続くようにアネラスの事を補足したオリヴァルト皇子の説明を聞いたエリオットが驚いている中ラウラは興味ありげな表情でアネラスに訊ねた。
「うん。まだまだ修行中の身だけどね。」
「ユン殿から孫娘がリベールで遊撃士を務めている話は聞いていたが、そなたがユン殿の話に出て来た人物だったとは………フフ、このような形で邂逅する事になるとはこれも女神による導きかもしれぬな。」
「ふえ……?子爵閣下はお祖父ちゃんと会った事があるんですか?」
アルゼイド子爵の話を聞いたアネラスは不思議そうな表情でアルゼイド子爵に訊ねた。
「”剣仙”ユン・カーファイ殿。そなたの祖父にして、”八葉一刀流”を開いたあの御老人とは面識があってな。何度か手合わせを願ったこともあるくらいだ。」
「ええっ!?あ、あのお祖父ちゃんと!?そ、その……失礼ですが勝敗はどうなったんですか?」
アルゼイド子爵と祖父の関係に驚いたアネラスは興味ありげな様子でアルゼイド子爵に訊ねた。
「いや、決着はつかなかった。互いの理合いが心地よくて存分に斬り結んでいたらいつも時間が過ぎてしまう。」
「父上と互角……カシウス卿のように武の世界は広いのですね
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