第28話
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番関係しているでしょうね。」
「そしてその経験の中には兄上との戦いも含まれているだろうな………」
「ユーシス…………」
サラの問いかけを聞いたシェラザードが驚いている中リィンについて答えたアネラスの情報を聞いたミリアムは驚き、クレア大尉は真剣な表情で考え込み、目を細めて呟いたセリーヌに続くように重々しい様子を纏って呟いたユーシスをガイウスは辛そうな表情で見つめていた。
「あの……アネラスさん。リィンさんからリィンさん自身に何らかの特別な”力”が宿っている事について何か聞いていませんか?バリアハートで”力”を解放し、変貌したリィンさんの様子や教官達を圧倒した戦いを考えるとそうとしか考えられないのですが………」
「そ、そう言えば……バリアハートでも髪の色や瞳が変わったわよね……?」
「ん。多分だけど、あの”力”の解放によって、”気功”や”戦場の叫び(ウォークライ)”のように一時的に身体能力が爆発的に強化されたと思う。」
「”気功”……そう言えば”泰斗流”を修めているアンも”気功”が扱えて、その”気功”によって身体能力が一時的に上昇するとの話を聞いた事があったね。」
「あ………今思い出しましたけど、”パンダグリュエル”でルーファスさん達と戦う直前にリィンさんの髪と瞳の色が変わりましたわ………」
エマの質問を聞き、かつての戦いを思い出したアリサの言葉にフィーは頷き、ジョルジュは静かな表情で呟き、アルフィン皇女は呆けた表情で呟いた。
「う、う〜ん……そんな話は今初めて聞いたから、悪いけど私もその件についてはわからないよ。」
「ハア……まさかそう言う所もエステルと似ているとはね………―――あたしの名前はシェラザード・ハーヴェイ。アネラスと一緒に内戦終結までの間のアルフィン皇女の護衛を担当する事になったわ。ちなみにランクはAよ。」
「え、A級正遊撃士……!」
「遊撃士の中でも一番上のランクだったサラ教官と同じランクじゃないですか!」
「ま、厳密に言えば”A級”は一番上じゃないけどね。それにしてもあんたとアネラスが皇女殿下の護衛を担当する事になったのはちょっと驚いたわ。今回の依頼内容を考えるとA級は担当させると思っていたけど、あたしはA級の中でも荒事関連を率先して引き受けている”重剣”かそこのバカと違って思慮深い”方術使い”あたりが担当すると思っていたわ。」
「ぐっ……今回の戦争勃発の件があるから、反論できねぇ………」
シェラザードがA級正遊撃士である事を知ったエリオットとマキアスは驚き、マキアスの言葉に苦笑しながら答えた後に口にしたサラの推測を聞いたトヴァルは唸り声をあげた。
「……ま、色々と理由はあるけど、あたしとアネラスが選ばれた理由の一つとしては護衛対象の
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