21.マ●オワールドに転生したい
[2/3]
[1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
すまん、ヤツはジメジメのせいで頭にキノコ生えてんだ。放っといてやってくれ」
「なんとなく…リョーカイです」
会長への扱いが雑な女子生徒、茨音智子
この世界には少ない常識人の一人。それゆえに会長とは馬が合わないようだ。
でも捜査部に入っている時点で、真の常識人ではない。キレると死語を連発してしまう懐古厨で挑発されるとすぐにノッてしまうのが悪い癖。
「………」
みんなが楽しそうに話している中、無言で自分の席に座る女子生徒は風月春
一応本作の主人公設定のヒロインなのだが、存在感なさすぎの空気的存在に成り下がってしまっている。
あまり喋らないけどたまに毒を吐く。ヲタクではないけどソッチ方向の知識がある。本人曰く少しかじっただけ……だそうだ。
「あれ? 餡子姉は居ないんです?」
茨音さんが捜す餡子姉とは天然乙女キラー狸、小林餡子のことである。
捜査部の最年長で癒し系お姉さん的存在。母性本能が強く、よく女子生徒(主に春)を豊満なお胸にギュッと抱きしめて、窒息死させかけているところが目撃されている。
その技を受けた聖徒達からは【魔技・天国への階段】と呼ばれ恐れられ、男子からは羨やまれている。
そも小林先輩が今日は部室に居ない。いつもは誰よりも早く部室にやって来てお茶をお茶菓子を用意して出迎えてくれるのに。
小林先輩の用意するお茶菓子は、実家の老舗和菓子店のお菓子でほっぺたが落ちそうなくらいに美味しい。お茶も中々の高級茶葉を使用してるためずごく美味しい。
素人には絶対に手が出せない、高級で贅沢な(和風の)お茶会が今日は行われていない。
「小林先輩なら実家の方手伝いで先に帰ったぞ。な?」
「うーん……なんか町おこし村おこしのために家族総出で、ナニかシコシコやるんだってぇ〜」
会長は下ネタ対しての免疫力が高い帰国子女。その話題に一々ツッコミを入れているようでは、この人と一時間も一緒に同じ部屋は居られないだろう。
「……町・村おこしれす?」
「ここってド田舎にある学園って設定なんだけど、場所が町なのか村なのか設定があやふやだから
町・村おこしにしたらしいよ? ちゃんと考えてから書いてよって感じだよね」
…ごもっともな意見でござまふですはい。
「…和菓子屋さんで…なにをするれす?」
「さあ…なんだろうね?」
「はい!」
茨音さんと春が話していると、突然会長が大きな声を上げ手を上げる。
「……どうぞ会長」
渋々回答兼をあげる。
「ここに居るボクは部長だからね、いばやん」
茨音さんと会長たちの間で行われるこのボケツッコミは毎度の挨拶みたいなもの。
「きっと和菓子を
[1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ