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Turn:4 時空竜激突
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無事U-20に出場するためのチームを結成したミライ
自室でデッキを広げていると
「ミライ、晩飯の支度出来たぞ」
ノックと共にクロノが部屋へ入ってくる
「お、新しいデッキか?」
「うん、U-20に向けて少し詰めておきたくて………」
「………なあミライ、土曜日なんだけど」

Turn:4 時空竜激突

ミライとミツキ、そしてタツマの三人はクロノの引率で彼の職場である協会本部からほど近い場所に来ていた
「で、何だって俺らこんなところにいんだ?」
「それはクロノさんが………」
「いやー、ミツキのスケジュールがちょうど空いてて助かったぜ」
当の本人は自ら注文したスパゲッティをフォークで器用に巻いていた
もちろんそれを含めてこの食事はクロノのおごりである
「で、今日の目的だな、実は俺も、仕事の関係でU-20に出るチームに指導してるところでさ、お前たちと練習試合でもどうかと思ってな」

クロノに案内されてやってきたのは協会本部のすぐそばにある孤児院だった
「お待ちしておりました」
入り口で出迎えた若い男性がクロノと握手をする
「ミツキ、タツマ、紹介するよ、ここの院長の稲沢さんだ」
クロノに促され頭を下げる男性
「稲沢リュウイチです、院長といってもクロノさんからここを任されているだけなんだけどね」
頭を掻いてそう答えるリュウイチ、ちなみにクロノより年上である
「お前の親父さんがここの経営者なのか?」
「お父さん、協会で働きながら身寄りのない子供たちを支援する活動もしているのよ」
耳打ちしたタツマの問いかけに笑いながら答えるミライ
「さて、さっそくうちの代表チームを紹介しようか」

案内された部屋にいたのはミライたちより年上の三人の少女
「ミキとチグサ、それに美浜ユキナ、この三人がうちから出場するチームだ」
互いにあいさつを交わす
「三人とも久しぶり」
「ミライ大きくなったわね、背伸びた?」
「当たり前でしょ、ミライももう中学生なんだから」
楽し気に三人と話すミライ
「顔見知りか?」
「うん、私はここ何度も来てるから」
「施設の子たちの人気者さ」
ミライの言葉をリュウイチが繋いだ
「じゃあ早速、といいたいんだけど、ファイトテーブル一つ整備に出しちゃってて、今二つしか使えるの無いんだけど」
確かにこの場には二つしかファイトテーブルがない
「せっかくの練習試合をファイカでやるっていうのもなぁ」
「あ、なら俺………」
困ったようなリュウイチの言葉にタツマが名乗りを上げようとするが
「それじゃあ、私は後で構わないから」
「お、おい!」
ミライに背中を押されてファイトすることに
「えっと、そっちのチームリーダーってやっぱりミキだよね?」
「うん、じゃあ私たちはどっちか一組終わってから」

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