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逆襲のアムロ
43話 ア・バオア・クーの戦いB 3.13
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フロンタルは平然としていた。一方のララァは息を切らしていた。
フロンタルがララァに話し掛けた。

「流石境界の民だ。一サイドの住人を全て制圧できるような力を与えても尚崩れんとは」

ララァはかく顔の汗を手首ですくい、フロンタルのジオングを見据えていた。

「貴方こそ、異常です。死霊の類か何かです」

ララァの言い分にフロンタルは笑った。

「ハッハッハ、幽霊か・・・。違いない」

「何ですって」

ララァが驚く。それにフロンタルが驚く。

「おや?私の姿が感知できないと?世界の調律者様だというのに?」

「ぐっ・・・」

ララァは口を歪ませた。フロンタルはため息をついた。

「まあ、シロッコのせいで不完全体でいる貴方には仕方ないことなのかもしれない」

ララァは、だからと言ってこの世に自分を凌駕する力を持つ者がいると納得はしていなかった。
絶対にどこかに仕掛けがあるはずだとララァは考えていた。

まず、フロンタル自身を制圧しようと試みた。それも幾度も。しかし実態が掴めなかった。
それに虚を突かれて、ララァ自身が同じような攻撃を幾度も受けてしまった。

そして予想したことが彼に実態が無いということだった。
彼自身が何かに扇動されているのではと考えた。彼を自我を持って動かすエネルギーの源が。
それにより彼自身が汚染されて、彼の生命活動を止めてしまったのかもしれないと。

彼のそのエネルギーに触れるには、彼の攻撃を受けるしかない。
そこから彼の源へ入り込む。

「フロンタル。私は貴方には負けません。世界に均衡をもたらす為、貴方を消します」

ララァは毅然な態度をとり、フロンタルに再び攻撃するよう挑発した。
それにフロンタルは難なくのる事にした。

「面白い。もう1度とは言わず、何度も味合わせてやろう」

するとフロンタルのジオングより再び精神攻撃がやって来た。今回もまともに受けたが、返す刀でその精神攻撃の根源へララァは精神を飛ばす事に成功した。

ララァはジオング内のある部分へ意識を飛び込ませていた。そこは無であり、闇でもあった。
人の持つ闇だとわかる。大抵のひとは心に闇を潜ませている。

が、その闇の深さにララァはたじろいでしまっていた。

「これほどまでの怨念とは」

その重厚さ、幾人分とは言えない。その数は果てしなく、そして年月もあった。
ララァはこれを1つずつ紐解いて行かなければならなかった。

ことは至って単純だった。解くだけなら数秒と掛からない。が、数が余りにも多い。少なく数えるだけでも千人いるグループが千通り合って、それが1ヵ月に1括りで7年分あると考えてもいい量。そしてそれが少なくともなのだ。

「しかし、出来る限りやらねばなら
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