第2章
戦闘校舎のフェニックス
第15話 生徒会と顔合わせします!
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「信じられない! こんな冴えない奴が!?」
「うっせー!」
第一印象から最悪な状態だな、この二人。
「ごめんなさいね、兵藤くん、アルジェントさん。よろしければ、新人悪魔同士、仲良くしてあげてください。士騎くんたちも悪魔、人間に関わらず仲良くしてあげてください」
若干困ったような表情で会長は微笑みかけてきた。
「サジ」
「あ、は、はい。よろしく」
会長に言われ、渋々と出された手をアーシアが取った。
「よろしくお願いします」
アーシアがにっこり微笑みながら匙の手を掴むと、匙はガシッとアーシアの手を握り返した。
「こちらこそ! キミみたいなかわいい子は大歓迎だよ!」
態度が急変しすぎだろ。
案外、イッセーとこいつって似たもの同士かもな。
そんなアーシアの手を握っている匙の手を、イッセーは引き剥がし、握り潰す勢いで力を込めて握手しだす。
「ハハハハッ! 匙くん、俺のこともよろしくね! つうか、アーシアに手を出したらマジ殺すからね、匙くん!」
そんなイッセーの手を匙も負けじと力を込めて握り返す。
「ハッーハハッ! 金髪美少女を独り占め気取りか? 美少女幼馴染みをたくさん侍らせておいて、さすがエロエロな鬼畜くんだね!」
二人ともおもいっきり握手する手に力を込め、ぐぬぬと睨み合う。
「大変ね」
「そちらも」
そんな二人を呆れたような表情で見る部長と会長。
うーん、やっぱり似たもの同士だな、こいつら。
「俺はデビューして早々使い魔を持つことを許されたんだ! おまえはまだチラシ配りをしているそうじゃないか?」
「バカにすんな! 俺も部長から使い魔を持つようさっき言われたんだよ!」
「えっ、あなたところも?」
「ええ。来週にはと思っていたのだけど」
「でも、彼は月に一回しか受け持ってくれませんし」
ん、何やら問題発生か?
「ならここは、公平に実力勝負というのはどう?」
「勝負?」
「勝ったほうが彼に依頼する権利を得るの」
どうやら、部長と会長との間でひと勝負が勃発しそうだな。
「もしかして、レーティンゲームを?」
「ふふ、まさか。まず許可してもらえっこないわ」
「そうですね」
レーティングゲーム。確か、上級悪魔同士で行う下僕同士戦わせる競技だっけ。
「それに、いまのあなたは大事な体ですから」
「・・・・・・関係ないわ」
会長の言葉に部長が急に不機嫌そうになった。
何かあるのか? たぶん、最近の部長の様子とも無関係じゃないんだろう。
当の部長はすぐさまいつも通りの雰囲気に戻った。
「ソーナ。ここは高校生らしく、スポーツで決めましょう!」
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