暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜赤と紅と緋〜
第2章
戦闘校舎のフェニックス
第15話 生徒会と顔合わせします!
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「ちくしょう! ありえねぇぇぇっ!」
「これは何かの間違いだぁぁぁっ!」

 教会みたいな場所でパイプオルガンの音が鳴り響く中、礼服を着た松田と元浜が何やら泣き叫んでいた。

「はぁ? 何言ってんだ・・・・・・って、なんだこれぇっ!?」

 見れば、俺も白いタキシードを身に着けていた。

「イッセーが結婚なんてっ!」
「これは何かの陰謀だぁぁぁ!」

 け、結婚!?
 あまりの衝撃に狼狽していると、礼服を着た明日夏が現れ、いまだに泣き叫ぶ二人を諌める。

「おまえら、いつまで言ってる気だ? 現実を受け入れて、素直に祝福してやれよ。というわけでおめでとう、イッセー」

 いや、おめでとうって、まだ状況を把握できてないんだけど!?

「イッセー! 初孫は女の子だよー! うぅぅ??????!」
「・・・・・・うぅぅ・・・・・・! 立派になってぇ・・・・・・! 性欲だけが自慢のどうしようもない子だったのに・・・・・・!」

 おいおいおい! こんなときでも言いたい放題だな! うちの両親は!
 ていうか、やっぱりこれって結婚式!? 俺の!? じゃあ、相手は誰!?

「きょろきょろしてはダメよ。イッセー」
「ぶ、部長!」

 気がつくと隣にはウェディングドレスを着た部長が。

『キャー!』
「リアスさま! お綺麗ですぅ!」
「あぁ、リアスお姉さま! どうしてあんな男と・・・・・・!」

 お、俺と部長が結婚!?
 ──そ、そうか。これは、俺と部長の結婚式! いつの間にかそんな展開になっていたんだ!?
 まあ、憧れの部長と結婚できるんなら、なんも問題もねえよな!
 しかし、結婚といえば子作り! 子作りといえば新婚初夜!

『いらっしゃい、イッセー』

 頭の中で、裸の部長がベッドの上で手招きしてくる!
 部長とエッチできるッッ!!
 その結論に至った俺の脳内はもうお祭り騒ぎとなっていた。

「それでは、誓いの口付けを」

 いつの間にか神父っぽいおっさんがさっさと事を進めていた。
 そうだ、そうですよ、そうだった! まずはこれだ!
 部長とキス!
 部長はこっちを向いて目を瞑り、顔をこちらに向けて唇を差し出してくる!
 いいのか!? いいんだよね! よし! よーし! 部長の唇、いただきます!
 俺は荒い鼻息を何度も出しながら、唇を突き出して徐々に徐々に部長のほうへ近づけ──。

『随分と盛り上がっているじゃないか、クソガキ』

 俺の頭の中に謎の声が響いた。
 低く、迫力のある声だ。
 いまの声、どこかで・・・・・・?
 聞き覚えはない・・・・・・はずなのに、なぜか俺はその声を、声の主を知っているような気がした。しかも身近にいるような・・・・・・。


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