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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第三十五話 アルトの秘密
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訓練に参加できないアスカは、朝から書類整理を行っていた。
順調にライトニングの書類を片付ける。だがスターズの書類に手を出した時、アスカは暴走する。
魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者、始まります。
Outside
カタカタとデスクに向かってキーを叩くアスカ。
朝からオフィスで書類仕事をしている。が、何か様子がおかしい。
ピタッとキーを叩く指を止め、
「フ……フフ、フッフフフフ………」
いきなり低い声で不気味に笑い出すアスカ。
「ど、どうしたの、アスカ?」
通りかかったアルトが、突然笑い出したアスカに声を掛けた。
一緒にいたルキノは、あからさまに怯えてアルトの後ろに隠れる。
「アルトさん……なんか、おかしいんですよ」
「おかしいって、何が?」
モニターから目を離さないアスカに、アルトが首を傾げる。
「今日オレは怪我の為、訓練に参加しないで書類仕事をしてます」
「うん。知ってる」
「それで、朝っぱらから書類整理をしてて、ライトニングの分は終わったんです。んで、スターズの分を始めたら……終わらないんですよ」
「それって、スバルが書類をため込んでいたからでしょ?」
「あはははははははははあははははははははは!」
バン!
机を叩いて立ち上がったアスカは、笑い声を上げながらオフィスから飛び出して行った。
「ど、どうしちゃったの?アスカは?」
怯えきったルキノがアルトに尋ねる。
「うーん。多分、いま廊下を凄い勢いで走っていて、隊舎の出入口辺りでシグナムさんに”廊下を走るな!”って怒られて、そのまま訓練場に行って小休止しているスバルの頭を引っ叩いて”お前、書類溜め過ぎ!”って文句言って、再び隊舎へ走って帰ってきて、またシグナムさんに”廊下を走るな!”って怒られて、今度はゲンコツ食らって、頭を押さえながら……」
そうアルトが言った時、息を切らしたアスカが頭のタンコブをさすりながらオフィスへと戻ってきた。
「おかえりー。どうしたの?」
アルトが軽く尋ねる。
「書類をため込んだスバルを引っ叩いてきました。途中、シグナム副隊長に2回怒られ、1回ド突かれました」
「ね?」
ドヤァ
見事なドヤ顔でルキノに胸を張るアルト。
「……お見事」
引きつった笑いをするしかないルキノだった。
「あいつ、訓練校では確か主席って言ってたのに、何で書類整理ができないんだよ!」
アスカは誰となく、文句を言ってしまう。
「まあまあ、落ち着いてね、アスカ」
アルトはそう言うと、普段はキャロが使っているデスクにつく。
「手伝ってあげるよ。
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