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魔法少女リリカルなのはStrikerS 前衛の守護者
第三十五話 アルトの秘密
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休憩室の長イスに座ってグッタリしているアスカに、アルトが缶コーヒーを手渡す。
「……いえ、どのみち医務室には行かなきゃいけなかったから、いいですよ。事情を説明してくれたし」
シャマルの説教の後遺症か、疲労困憊のアスカ。
「そっちじゃないよ。私が泣いちゃったせいで、アスカとヴァイス先輩がケンカになっちゃったでしょ。それに……アスカに八つ当たりした事」
アスカの過去の話を思い出したのか、アルトが言葉を詰まらせる。
「………隊長達とシャーリーにも話してたし、気にしないでください。まぁ、あんまり言いふらされちゃ、イヤですけど」
「うん、約束するよ。絶対に人には言わないって。私も、噂話でイヤな思いしたからさ」
「はい」
アスカが笑うと、アルトも笑った。
実に良い雰囲気の休憩室を、コッソリのぞき込むチビタヌキ。
「なんや。昨日はティアナで、今日はアルトといい感じかいな……こりゃ、アスカ君の評価を少し考え直さないといかんかなぁ」
不可抗力の上に全く知らない所で、評価がガタ落ちになっているアスカであった。
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