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生徒会”執行部”と”捜査部” ~舞い散る桜STKとの出会い~
20.舞い散る桜STKとの出会い
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輩は楽しそうに話している。ちょっと羨ましいな…私じゃあんなに楽しく話せないから…。
「デザートには〜うちのお饅頭あるからね〜」
「おぉうあの老舗和菓子店のお饅頭……じゅるり」
「ははっよだれが出ているよ、曳鬼谷くん」
「でもわかりますよ、その気持ち。餡子姉の家のおまんじゅうはすっごくおいしいもん」
「あぁ〜だからシバさん、そんなふくよかな体系に…「貴女とそう変わらないはずですけど……?」
またこのふたりは……言い争うを始めだす。やっぱり喧嘩する程仲が良いって奴なのかもしれない。
「コガジュンはお嫁さんになれるよねー」
「なんで嫁なんだよ、オレは男だぞ?」
「でも…そうね古賀くんはいい主夫になれそうだわ」
「神無木まで…あのなぁ」
「古賀パイセンを嫁に貰ったら生活は安泰ですね」
「…確かに、毎日こんなおいしい料理が食べれるなら不良でもいいかも」
「オレは不良じゃねーし曳鬼谷、お前にかんしちゃオレが作るどうこうの前にまともな食生活をしてから言え!」
「カップ?やインスタント食品は美味しいかもしれないけど、何事も程度が一番だよ曳鬼谷くん」
「うっ、アタシ今いじめられてます?」
「これはイジメじゃない、愛のムチだ」
「愛ちゃんだけにー? うわっさむっニギャー!!」
馬鹿にしたように笑う会長にイラついたのか、古賀先輩がおもっいっきり会長の頭をぶっ叩いた。
しばらくの間会長がテーブルにうっぷしたままだったけど……きにせず料理を楽しもう。
みんなそれぞれ好き勝手に話し、時には喧嘩をしながら楽しい晩餐会はエンドロールに向かって流れてゆく。
【で】
一通り料理を食べ終わった頃、副会長さんが
「でも貴女たち捜査部が勝っただなんて、私は認めないんだから!!」
と大きな声を上げた。会長は口についたソースを舐めながらニヤリと笑い
「もろちん! 今回の勝者はボクたちと言うよりハルゥだからね」
「……私れす?」
「そそっ。だってチミが体を張って頑張ってくれたから、ハゲ太の悪事を暴くことが出来たんだもんっ!」
そうかな、一番頑張ったのは怖い思いをさせられたのに勇気を振り絞ってプールに来てくれた曳鬼谷さんの方だと思う。
曳鬼谷さんを見ると、目が合い首を横に振られた。曳鬼谷さんも私が今回の一番の功労者だと思ったみたい。
「間をとって勝者のハルゥの願い事をイッコ叶えたいと思いまーす!」
執行部が勝ったら、一人一個ずつ会長が出来る範囲で願いを叶えてくれる。
捜査部が勝ったら、副会長さんをアレの刑にしょす……だったけ。
その間で私の願い事を会長がひとつだけ叶えてくれる…
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