ダンジョンに命の使い道を求めるのは間違っているだろうか?
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が74しかないのはSDPで低下した分だ。ベルを助けるのにまた使ったから今日の増加分を含めて力は4位だろうね。逆に言えば力のアビリティが残っている限り、SDPによる同化現象は目立つほどではないということだ。これは嬉しいことだ。そんなに連続では使えないけどね。
ダンジョンから戻ったオレ達は装備を外して朝に約束していた豊饒の女主人という店に訪れている。
「あっ、ベルさんにイツキさん」
オレ達に気づいたのか、朝にベルが魔石を落としたと言い張っていたシルさんが駆け寄ってきた。
「こんばんわ、シルさん」
「やっ、来たよ」
「はい、いらっしゃいませ。お客様2名様はいりま〜す」
案内されて店の奥のカウンターに座る。
「アンタ達がシルのお客さんかい?ははっ、冒険者のくせに可愛い顔をしてるじゃないか」
「ああ、それはオレも思ってた」
「そっちのアンタは、不思議な感じがするね。まっ、そんなことは良いか。それで、二人共私達が悲鳴を上げるぐらいに大食漢なんだって?じゃんじゃんと食べて、じゃんじゃんと金を使っていっておくれよ」
「ええっ!?」
ベルが驚きながらシルさんを見ているが、シルさんは舌を出して誤魔化すように笑っていた。全く、朝のも全部仕込みだったんだろうな。まあ、予約で団体があるみたいだから味の方は保証されてるものだろう。メニューに目を通して注文する。
「とりあえずサラダとスープとミートソースのパスタにメインをオススメで2種類とパンにデザートで果物の盛り合わせを全部3人前で。アルコールは苦手だから適当に果実水、柑橘系のをジョッキで。ほら、ベルも選べ。奢ってやるよ」
「イツキ!?」
「金の心配はするな。たんまり持ってきてるよ」
深夜に中層で稼いでいる分の財布を見せて安心させてやる。
「いや、お金の心配もあるけどそんなに食べ切れるの?」
「食いだめが得意なだけだ。最近はベル達に合わせて抑え気味だったからここいらで大量に食いたいんだよ」
「残されても気分が悪いから先に1人前ずつ出させてもらうよ」
「う〜ん、それならメインとパスタも変更しても良い?色々食べてみたいからね」
「構わないよ。そっちのはどうする?」
「えっと、じゃあ、この海鮮パスタを。それから、僕も果実水を」
「はいよ。ちょっと待ってな」
先に出てきた果実水で喉を潤しながらしばらく待ち、出て来る料理を片っ端から胃に収める。隣でベルが目を丸くしているがコレぐらいは前々世でもいたからな。それにしても旨い料理だな。量も多いが、最初に言った3人前でも食べ切れる量だな。追加で持ってきてもらいながら食事を続ける。
「本当に食っちまうとはね」
デザートの果物を半分ほど食べた所で
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