ダンジョンに命の使い道を求めるのは間違っているだろうか?
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ってことだな」
「あたりm」
SDPを発動させてベート・ローガを床に投げてルガーランスを再生して展開、そのまま顔を挟み込むようにして床に突き刺す。SDPが切れた瞬間、何が起こったのか分からずにロキ・ファミリアの面々が驚く。
「弱いな、ベート・ローガ。オレを巻き込まないでくれよ」
「て、テメエ!!」
「喚くな、雑魚が!!自分が言った言葉だろうが。恩恵の数値でしか強さが測れないからこうなる。少なくとも、オレがティオナさん達ですら視認できない速度で動けることは知っていたはずだ。情報面を疎かにした結果がコレだ。お前、オレの故郷に産まれていたら初陣で死んでるぞ」
知っていて慣れていないとフェストゥムの相手は辛い。ルガーランスを同化して回収する。
「別に遠征の参加を断ってもらっても構わない。ある程度の情報を貰えるなら一人で潜るよ」
「私は全然オッケーだよ。ベートよりもちゃんと話を聞いてくれるだろうし、ベートよりも強いし、ベートよりもちゃんと連携とか考えてくれそうだし、ベートよりも紳士的だし、むしろベートが上の部分って何?」
「恩恵の数値上は上のはずなんやけどな、何処で差がついたんやら。苦手なもんは?」
「攻撃は受けるより躱すか反らすが基本だから耐久が全く育ってないぐらいかな?あと、戦闘中に止まるのも基本的にはしたことがない。常に動いてないと故郷の周辺に出てくる怪物に一撃で殺されるから」
「あん?なんや、そんな怪物の噂なんて聞いたことあらへんで?」
「見た目は色々な型がいるけど、特徴としては全身金色で生物っぽい感じはしない。体の一部が発光すると同時に空間の一部が抉り取られる。読心能力を持っている。接触時間が長いと食い殺されるのが共通だね。あとは個体ごとに能力が違う。デカかったり、残虐だったり、こちらの戦術を学習したり、触手を伸ばしたり、小さな個体を生み出したり、まあ色々な種類がいたさ。それに対抗するための術がベート・ローガを圧倒した技であったり、ルガーランスなんかの武器だったりさ」
「……嘘やない。まじでそんな怪物共がおるんか」
ロキ様の言葉にロキ・ファミリアの面々が絶句する。
「まあ、大きな群れは徹底的に叩き潰したし、故郷の中でもオレは上の下から中程度の戦力でしかなかったからね。オレより上が4人もいるんだ。問題はないだろうさ」
普通の人間という意味でなら最強だったんだけどな。
「まあ、そういう訳で場数だけは踏んでいる」
「何処らへんが場数だけなのかは分からないけど、当てにしていいか分からないから、まずは何人かでパーティーを組んで実際に実力を見せてもらうことになるかな」
「分かりました」
頑張ってゴルディアス結晶を育てようか。
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