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生徒会”執行部”と”捜査部”  ~舞い散る桜STKとの出会い~
19.悲劇を好む悪魔
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いとテレビで見たことがあるがここまでとは聞いてないぞ!

それに…この重さはどちらかと言うと……プールの底に固定されているような…

悪戦苦闘しているとかちゃっという音がし、急に軽くなった。

不思議には思ったが俺も息の限界、不自然なプールの底は調べずに風月を抱きかかえ顔を上げプールサイド目指して浮上する。


+++再び???side


「おいっやべえ、風月の奴意識失ってやがんぞ!」

「春!?」

チッさすがは力バカだね…ボクが考えていたよりもずっと早かったや…でも、人がxxxするには丁度いい頃合いかな?

さてはてキミはドチラに転ぶのかな? 風月 春君――

「そこに寝かせて〜呼吸は〜」

呼吸なんてしてるワケないじゃないか。数分間プールの中で海藻に鼻と口を塞がれてたんだからサァ。

「イキしてないよ、モナカ姉! ど、どうしよ…「落ち着きなさ〜い」

こうゆう時、まったり派はイイね。緊張感あるシーンが台無しだよ! アハハハッオモシロイ!

「春! ねぇ…目を開けてよ…春!!」

「風月さん…まだお礼も言ってないのに逝かないでよ…ムヒが哀しむでしょ…」

「ハルちゃん、まだうちのお饅頭食べてもらってないわ〜。だからまだ死んではだめ〜」

「ハルゥが居なくちゃダメだよ! それじゃあ…捜査部じゃなくなっちゃうよ…ねぇおめめパチリだよ…?」


泣きながら風月に寄り添う蛆虫(うじむし)共。お涙ちょうだい? それのなにがオモシロイの?

そんな話より誰かを殺して悲劇を創った方が断然オモシロイよ! 喜劇より悲劇の方がニンゲンって生き物は好むから。

「こんなところで死なせてたまるかってんだろ!!」

古賀は人工呼吸をし始めた。あーあ、それ素人がしたら逆効果になるのにねー。

イチ・ニ・サン・フゥー

イチ・ニ・サン・フゥー

イチ・ニ・サン・フゥー

これを何度も繰り返す、女子は間接キスだヤッターマンとか思うの? 一人死にかけたてる奴いるのにソレ無視で?
ま、それがニンゲンの本性ってやつだろうね。化けの皮ハゲたり。

「…ゲホッ」

え…は…?

「春が……水吐いた!」

「えっほ…ゲホッ」

「ふぅ〜これで一安心かしらね〜」

「ホント? やったじゃんコガジュン!」

「ははっ……そうだなー……疲れた」

「ワーイ」

とそれぞれ喜びの声を上げる捜査部諸君。

あーあー……これじゃあ…ボクの完敗決定だよー。

こんなツマラナイ、ハッピーエンドなんてボクは絶対に認めないからね。

まぁ…いいさ、まだゲームは始まったばかりこれから勝てばいいヨネ?



           





    
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