暁 〜小説投稿サイト〜
生徒会”執行部”と”捜査部” ~舞い散る桜STKとの出会い~
19.悲劇を好む悪魔
[2/4]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
続きは署で話してもらおうか』
「ッ!?」
予め小林(姉)が呼んでいた警察が到着して、男二人でガッチリと腕を押さえられ河野はプールの外へとつまみ出された。
プールに平穏と静けさを取り戻すと
「ふぁぁぁぁぁ!!」
彩乃が大きく息を吐き出した。それに続けて小林(妹)と曳鬼谷も安堵の息を出す。
「こ、怖かった…」「本当にね〜」「腰ヌけた…」
「うふふ〜三人共だらしがないわね〜」
「でもお姉ちゃん〜なんでここにいるのよ〜?」
「あら? いない方が良かったかしら〜?」
「それは〜……」
「…冗談よ〜。ある子に挑戦状を出されたのよ〜」
「は? 挑戦状?」
「そうなのよ〜【今日この時間プールでオモシロイ事が起きるから、オモシロクなくさせたらキミの勝ち/ボクが望むオモシロイ結果になったらボクの勝ち】って書いてあったの〜」
「なにそれ…ふざけてんの?」
「ソウカナ? その挑戦状のおかげでモナカ姉が来てくれて、助けてくれただしバンバンザイじゃにゃい?」
「そーかな? なんかアタシはなっとくいかない」「私もなんか変だと思いますその挑戦状…」
真面目な眼鏡娘たちは疑うのをやめない。結果良ければすべて良しってならないなんて、ナンテ窮屈な人生を送っているんだろうね。
でも今回の勝負は引き分けかな?
彩乃の計らいで曳鬼谷が来て河野が発狂したのはオモシロかったけど、小林(姉)が登場して事件無事に解決コレじゃあツマラナイ。
ハッピーエンドなんて犬に食わせればイイ。
あっ待って……ソウダ、ボクにはまだオイシイ果実が残ってた。やっぱり好物は最後に食べた方がイイよね。
タシノシミが増えるから…フフフ。
+++古賀side風
クソッ! 昨日かっこよく「なにが起きても守ってやるから安心しろ」なんて言っておきながらこの始末だ。
【俺は…またアイツを守れないのか!】
プールの長さは二十五メートル、深さも一般的でそんなに深くはないはず。
何処だ? 何処にいる? 風月……
ふにゃり
腕に変な感触がする。水…じゃない。誰かの忘れた水着……でもない…これは…
海藻?
ここはプール…海じゃない。じゃあこのやけに大量にある海藻はなんだ?
クソッ海藻が体にまとわりついてきて泳ぎづらい、これじゃあ俺まで…
ミイラ取りがミイラじゃねぇーかよ!
「いた!」
海藻を分けて泳ぎ進んでいると見つけた、海藻まみれでプールの底に沈んでいる風月を。
ピクリとも動かない。気を失ってやがるのか! 畜生が!
「ッ!?」
持ち上げようとするが重い! 重たすぎる! 意識のない人は、意識がある時よりさらに重
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ