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生徒会”執行部”と”捜査部”  ~舞い散る桜STKとの出会い~
15.腐った赤い紐で繋がれ/結ばれた仲
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。校舎から北にずぅーーと行き熊が出そうな森を抜けた先にある、今にも崩れて崩壊していしまいそうなオンボロ寮。
改めて見て思ったけど、よくこんなボロ寮で一ヶ月間暮らせていたな…すごいぞ私! と自分を褒めたくなるボロさ。

「風月おまえ…ここに住んでたのか…」

「…自分でもよく住んでたと思いまふ」

「これこれ。まだ住んでいる学生諸君が居るんだから、そんな悲しい事イッちゃノンノンノーなのだよ?」

確かに会長のいう通りれす。今何人の人がこの寮に住んでいるのかわからないけど、少なくとも一人曳鬼谷 愛さんは住んでいる。
彼女の住む寮を悪く言うには良くない。それに一応数日前までは私もお世話になっていた寮だしね。

曳鬼谷さんの部屋は私の隣の部屋。つまり二階の端っこにある部屋ということ

コツコンッ

ドアを叩いてみる。

「………」

返事がない。もう一度ドアを叩いてみる。

コツコンッコンッ

「…………」

やっぱり返事がない。さらにもう一度ドアを叩いてみる。

コツコンッコンッドンピシャドーン!

ちなみにドア叩いているのは会長。どんな叩きかたしたらそんな変な音が出せれるのれすか…。

「だあぁぁぁぁ! うるさいっもう誰なの! さっきから!」

「…ぁ」「ニヤリ」「作戦勝ちだな」

変なノックコールで曳鬼谷さんが部屋から出て来た。やっぱり居留守だったんだ。
起きたばかりなのか頭は寝ぐせでボサボサ、服は白のジャージで奥に見える部屋は電気もつけずカーテンも閉めきってて真っ暗闇ですごく健康に悪そうな部屋…。


「……どちらさま?」

寝ているところを起こされたから? 曳鬼谷さんはずっごく不機嫌そうな顔だ。

「ハ〜イ、捜査…」

バタンッ!! 会長が名のろうとしたら勢いよくドアが閉められた。

「ちょっとーまだ終わってないんですケドー」「帰って!」

ドアをドンドン叩く会長に曳鬼谷さんは「帰って」の一点張り、「仕方ないここはいったん引くか」と古賀先輩が春と会長に向けて言ったつもりが…

「…あの阿呆(アホ)ど行った?」

廊下には古賀先輩と春、二人しかいなかった……。






                              続く
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