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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第633話】
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処かの海岸線に近い場所だろうか。


「ヒルア、起きろ」

「んんっ……何よ兄さん……。 っ……頭が痛いわ……」

「多分次元震動波の影響かもしれないな、次元酔いとでも呼べばいいか」


 いまだにふらつくヒルアを他所に、ヒルトはISを纏って飛翔する――すぐ近くに大きめの街があり、駅ビルが建設されていた。

 そして自分達がいる場所は大きめの手付かずの島、無人島だろう――そんな場所に居た。


「ふむ……座標チェック――これは……そうか、ここは……」

「兄さん、どうしたの?」

「いや、この座標……俺達が立ってる所はIS学園があるところだ」

「……? でも、森だけよ?」

「手付かずになってるのだろう。 まだ憶測の範囲内だが過去の世界かもしれないな」

「過去の……じゃあ、跳ぶことには成功したのね?」

「さあな。 だが先ずは情報収集だ――そういえば、俺達日本円持っていたか?」


 ヒルトの言葉に首を振るヒルア、小さくため息を吐く。


「まあ当面の食料はISにあるから問題ないだろう。 ヒルア、今は情報収集を優先する」

「わかったわ、兄さん。 じゃあ二時間後、この場所でね?」


 言うが早く、ステルス機能で其処から消えたヒルアに続いてヒルトもステルスで消える。

 それは白騎士事件が起きる一月前、誰にも知られず起きた出来事だった。
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