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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第633話】
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出撃する無数の機影に――。


「兄さん……つけられてたの?」

「いや、反応は無かったから偶然見つけたのだろう」

「本当かしら……」


 懐疑的な眼差しで見る女性――流れるような銀髪が月明かりに照らされ、紅い眼差しが蒼く変化していく。

 身に纏った紅い機体《フォールス・ウッド》の全身装甲が展開、光を纏い、瞬時加速による衝撃波を生み出し、遠方から迫る機体を衝撃波で揺らした。

 遠方の無数の機影のスラスターから黒煙が上がり、速度が低下した瞬間、空間を指定して叫ぶ。


「境界解除《バーンダーリィ・リリース》! 覚醒《アラウザル》!!」


 指定した空域を飛行していた機影は突如機体を解除され、海面へと落下していく。

 ISが無理と分かれば空中戦艦から飽和攻撃、銃弾、ミサイル、粒子砲と二人を襲う――だが攻撃はイージスに阻まれ更に。


「セックヴァベック、覚醒《アラウザル》!!」


 それは更識楯無の単一仕様だった、空間拘束結界の中で沈む空中戦艦――だが、戦艦の原型は崩れて圧壊していく。


「うわ……兄さんえげつないわね、中の人、皆ぺしゃんこよ?」

「向かってくる以上は容赦する気はないのでな、俺は」

「いいけど……あれはどうする?」


 海面に浮かぶ人影、空中で解除され、運よく命を失わなかった者たちだった。


「どうするも何もない。 立ちはだかった者は皆等しく散るしかないんでな。 零落白夜、覚醒!」


 白亜の光刃が延びる――振るわれた剣の一撃は海面を割り、運よく命を失わなかった者たちも波に飲まれ海底深く沈んでいった。


「次元震動波までの時間は?」

「もう少しよ」

「分かった。 周辺を警戒する」


 そう言ってヒルトは学園周囲一〇〇キロに反応が無いかをチェックする。

 僅かに学園地下に反応があった次の瞬間、荷電粒子による熱線が空を焼いた。

 ハイパーセンサーに映し出されたその相手は――。


「地獄の底から帰って来たぜぇ、ヒルトォォォッ!!」

「一夏……!? バカな、確かに息の根は止めたはずだ。 それに……あの機体……?」


 登録名称【混沌騎士】、コアナンバー不明――ロストナンバーシリーズ。


「チッ! まだ残っていたのか、亡霊が!!」

「うるせぇッ!! てめぇをぶっ殺してやるよ! 箒だけじゃねぇ、マドカも千冬姉の敵も俺が纏めて返してやるよォッ!!」


 交差する刃、白亜の光刃と白と黒が織り成す開闢の刃が学園周囲一帯の大気が激震した。


「織斑千冬に織斑マドカ、そして篠ノ之箒の敵討ちか――青いな、世界がこうなった原因を作ったのは誰だ、織斑一夏!!」

「そ
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