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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第632話】
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言っても無駄そうですわね……」


 聞く耳の持たないゴードンにへきへきしていた時だった、未来が現れたのは。


「セシリア、何かあったの?」

「あ……未来さん、助けてくださいまし!」


 現れた未来の後ろに隠れるセシリア、何事かと思っていると目の前の金髪男子――ゴードン・ラッセルが迫ってきた。


「隠れる事ないじゃないかセシリー♪ ……っと、君は……なかなか可愛いじゃないか、僕の愛人にしてあげるよ♪」

「!」


 いきなりのセクハラ発言に未来は絶句する、初対面の人間に愛人にしてあげるよ何て言われたら誰でも絶句するだろう。

 そして――。


「御断りします。 というか私の友達が困ってるでしょ!?」

「ふふん、それはセシリーの照れ隠しなのさ★」


 ダメだ……話を聞かない辺り織斑くんと同レベルぐらい鬱陶しい――そう思った未来。

 と、其処にやや年配の執事風の男性が現れる。


「ゴードンお坊っちゃま、いい加減になさってくださいませ。 お父上から帰国しろと連絡がございましたのだから帰りますよ」

「ぬわあ!? や、やっとセシリーと会えたのに!? や、やめてくれセバスチャン!? まだ僕は、僕はーッ!!」


 連行されていくゴードン・ラッセル、セシリアは安堵の溜め息を吐くと未来に――。


「未来さん、助かりましたわ。 はぁ……」

「しつこかったね……」


 買い物に来たのに精神的に疲れたセシリア、だがこれで暫くはゴードン・ラッセルとは顔を会わせなくて済むと思えばセシリアの心は軽くなった気がした。

 レゾナンス三階、エレン・エメラルドも皆と分かれて一人で行動していた。

 私服はそこそこ揃えたとはいえ、まだ冬物があまりないのが現状だった。

 一着手に取るエレン――。


『へぇ、なかなか似合ってるじゃんエレン』

『凄く可愛いね、エリー。 君は何を着ても似合うね』

『全く……子猫ちゃんはそんな服来て俺様を誘惑する気かい? 仕方のない子猫ちゃんだな……試着室で沢山可愛がってやるぜ』


 またも乙女の思考回路が暴走するエレン、こうなってはエレンSD消防隊は鎮火作業に追われるだけだった。

 ふと唇にふれるエレン――あの時の感触が甦る。

 そういえば――唇に塗るグロスを持っていなかったなと思ったエレンは洋服を戻すとコスメティック専門店へと向かうのだった。

 思い思いに過ごすレゾナンス内での出来事――夕方、皆が学園に戻る時間が迫っていた。


「シャルトルーズさん、すみません……そろそろ戻らないと」

「あ……そうだね。 ……どう? 少しは気がはれたかな?」


 顔を覗き込むシャルト
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