第27話
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が………」
「それ以前にちゃんと緩和条件を守って、あたし達の意見を聞くかどうか怪しいわね。」
レンの指摘を聞いたラウラは和解条約書を確認し、サラは厳しい表情でレンを見つめた。
「失礼ね。条約内容の変更をさせる方便を作らない為にも条約内容はレン達メンフィルもちゃんと守るし、サラお姉さんが危惧していた事はアリシア女王も危惧していたようだから、予めアリシア女王は先に手を打ったのよ?」
「へ………ア、アリシア女王陛下が……?」
「アリシア女王陛下は一体どのような手を打たれたのでしょうか?」
レンの説明を聞いたアリサは呆けた様子で首を傾げ、アルゼイド子爵は真剣な表情でレンに訊ねた。
「”アルフィン皇女の護衛”という名目の下、遊撃士協会に今回の内戦に介入させる事で、”特務部隊”――――メンフィル帝国が和解条約の第五条に付与されている緩和条件の実行を行っているかどうかの確認と中立勢力としてアルフィン皇女や特務部隊と同行して今回の内戦を見届ける事で、和解したとはいえ今までエレボニアと戦争していたメンフィル(レンたち)がアルフィン皇女に危害を加えない為の両帝国や他勢力に対する”見張り役”としての保証の為よ。」
「アリシア女王陛下はそのような理由で遊撃士協会に皇女殿下の護衛を依頼されたのですか………」
「なるほどね。中立勢力を同行させることでメンフィルが条約内容を守らずにエレボニアの内戦を好き勝手にさせない為の”見張り役”として遊撃士協会を介入させたのね。」
「ハハ……本当にアリシア女王陛下にはお世話になってばかりだね………」
アリシア女王の考えを知ったラウラは驚き、セリーヌは静かな表情で呟き、オリヴァルト皇子は苦笑した。
「あれ?でも、皇女殿下の護衛はトヴァルさんですけど………」
「皇女殿下の護衛を務めているトヴァルさんも”特務部隊”と共に同行しなければならないのだろうか?」
その時ある事に気づいたエリオットはトヴァルに視線を向け、ガイウスはレンに訊ねた。
「そんな訳ないでしょう?そもそもトヴァルお兄さんがオリビエお兄さんから受けた依頼―――”アルフィン皇女の護衛”はエルナンお兄さんが”失敗”という結果で処理しているから、既にトヴァルお兄さんはアルフィン皇女の護衛から外されているわ。」
「ええっ!?」
「当然の流れね。実際そこのバカは皇女殿下の護衛を失敗した挙句戦争勃発に間接的に関わっていたからね。護衛を失敗した件もそうだけど、これ以上皇女殿下に余計な事を口出しして状況を悪化させない為にもトヴァルを皇女殿下の護衛から外したんでしょうね。」
「ハハ………今までの事を考えたら、反論できねぇな………」
「トヴァル殿………」
トヴァルが既にアルフ
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