第27話
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……」
ミリアムの疑問を聞いてある事に気づいたエマは戸惑いの表情でレンを見つめ
「勿論用意してあるわよ。ちょうど、アガートラムと同タイプの人形をウィルお兄さんが直す機会があったからね♪」
「”アガートラムと同タイプの人形”という事は…………」
「そういや、”英雄王”達がアルティナを捕縛した時にアルティナが操っていた人形は破壊されていたが………何で直っているんだ?」
「まさか……破壊された彼女の人形をウィルフレド卿が修理したのですか!?」
レンの説明を聞いてある事に気づいたガイウスは無意識にアルティナとクラウ=ソラスへと視線を向け、トヴァルはかつての出来事を思い出して首を傾げてクラウ=ソラスを見つめ、クレア大尉は信じられない表情でレンに訊ねた。
「正解♪」
「……レン様。ウィルフレド様にクラウ=ソラスを修理して頂いた事は否定しませんが、クラウ=ソラスがそちらの”オライオン”の”アガートラム”と同タイプである事は否定しますので、クラウ=ソラスがアガートラムと同タイプという事を訂正してください。」
「―――――」
ジト目でレンに指摘するアルティナとアルティナの指摘に同意するかのように機械音を出したクラウ=ソラスの様子にその場にいる多くの者達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせ
「え〜、君と繋がっているそのコはガーちゃんの色を黒くしただけみたいだから、ガーちゃんと同じタイプなんじゃないの〜?」
「全然違います。」
「――――」
そしてミリアムは不満そうな表情でアルティナに訊ね、訊ねられたアルティナは呆れた表情で答え、アルティナに続くように機械音を出したクラウ=ソラスの様子を見たその場にいる多くの者達は再び冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「それにしてもミリアム君のアガートラムのような人形を修理するなんて………異世界の人でありながら”匠王”は導力技術も修めているのかな……?導力でできた人形を修理するにはどう考えても導力技術を修めている必要があると思うし。」
「ハハ……確かにウィル君も導力技術を修めているが、彼の話によると”工匠”は”何でも創れる”から、別におかしくはないよ。」
「な、”何でも創れる”って………もしかして”工匠”は武具だけじゃなく、薬や服とかも作れるんですか?」
ジョルジュの疑問に苦笑しながら答えたオリヴァルト皇子の答えを聞いてある事が気になったトワはオリヴァルト皇子に訊ね
「ああ。”工匠”は”創る事に関してのあらゆる分野を修めている必要がある”との事だから、武器だろうが兵器だろうが、薬だろうが言葉通り”何でも創れるんだ。”」
「ええっ!?ウィルフレド卿―――いえ、”工匠”って、そんなに幅広い分野を扱っているんですか!?」
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