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英雄伝説〜灰の軌跡〜
第27話
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貴族の義務”なんだから、わざわざ子爵さんに気を遣う必要はないでしょう?」

「それは………」

小悪魔な笑みを浮かべたレンの答えを聞いたオリヴァルト皇子は複雑そうな表情をし

「子爵さんもその為に”アルゼイド流”をラウラお姉さんを含めた門下生達に教えているのだから、ラウラお姉さんを”本物の戦場”に出陣させることに対して文句はないでしょう?」

「”アルゼイド流”を伝授している理由は他にもありますが………(ラウラ)は帝国貴族である私の子供ですから、レン皇女殿下の仰った通り当然エレボニア貴族の一員として、アルノール皇家の窮地に力を貸し、己の欲の為に皇家の方々を幽閉し、愚かにも自分達の”大義名分”として利用し、エレボニアの民達を苦しめ続けている”賊”を斬る事も私やラウラが果たすべき”貴族の義務”である事は事実ですから、その件に関して私から言う事は特にございません。」

「父上………」

レンの問いかけに対して重々しい様子を纏って答えたアルゼイド子爵の答えを聞いたラウラは複雑そうな表情をした。



「――――さてと。これでそれぞれのメリットとデメリットを提示したわ。それで?結局Z組のみんなはこれからどうするつもりなのかしら?」

「………………」

そして小悪魔な笑みを浮かべたレンが問いかけるとアリサ達はそれぞれ複雑そうな表情で黙り込み

「……その件についてだが……レン君、彼らが今後の方針をどうするか必ず答える事を約束するから3つだけ、どうか私の頼みを聞いてくれないかい?―――この通りだ。」

その様子を見かねたオリヴァルト皇子がレンを見つめて頭を下げて嘆願した。

「フウ……わざわざメリットとデメリットまで提示してあげたのに、更に3つも頼み事を聞いてくれだなんて、図々しいわねぇ……とりあえずその頼み事の内容を言ってみて。」

オリヴァルト皇子の嘆願に対して呆れた表情で溜息を吐いたレンだったが、すぐに気を取り直して続きを促した。

「ありがとう。―――まず1つは今後の方針を決める為の相談の時間を貰えないかい?何も知らない状況で、突然メンフィル軍の指揮下に入るか、入らないかの判断を迫られても、常識で考えれば誰もまともな判断ができないよ。」

「………ま、言われてみればそうね。―――いいわ。時間を考えると今日はもう遅いし、本格的な活動は明日の朝からにするつもりだったから、相談時間は明日の朝8時までにしてあげるわ。”総大将”であるリィンお兄さんもそれでいいわよね?」

「はい。俺も彼らには相談する時間が必要だと思っていたので構いません。」

オリヴァルト皇子の嘆願の内容の一つに納得したレンに判断を促されたリィンは頷き

「あ、ありがとうございます……!」

「メンフィル帝国―――いえ、
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