第27話
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に”お手本”を見せてくれる人物として貴重な人材なのよ?彼女の”前の職業”を考えれば、”本物の戦場”も既に慣れているでしょうしね♪」
「フィーの”前の職業”って…………」
「………なるほどね。元”猟兵”のわたしは”人を殺し慣れている”から、”本物の戦場”でも最初から使い物になる上”Z組”のクラスメイトであるわたしが”人を殺すという見本”を見せる事で、ラウラ達が人を殺せるように発破をかける為なんだ。」
「フィー…………」
レンの説明を聞いたエリオットは不安そうな表情でフィーに視線を向け、全く動揺する事なく淡々とした様子で答えるフィーの様子をラウラは辛そうな表情で見つめていた。
「―――そういう訳だから今リィンお兄さんが挙げた人物以外の人達――――アリサお姉さん、エリオットお兄さん、エマお姉さん、ガイウスお兄さんの4人は他の人達みたいにわざわざ”本物の戦場”に出て人を殺す必要はないから、安心していいわよ♪」
「「「「………………」」」」
レンに名前を挙げられた4人はそれぞれ複雑そうな表情で黙り込んでいた。
「あの………どうして僕だけマキアス達みたいに出陣義務が発生していないんですか?僕の父さんは第四機甲師団――――正規軍を率いている人だから、僕もマキアス達同様いずれかの派閥の”関係者”なのに、どうして……」
「ああ、その件。エリオットお兄さんのパパ―――”紅毛のクレイグ”ってとんでもない子煩悩でしょう?そんな人が可愛がっている息子が嫌々”本物の戦場”に出陣させられた事を知ったら、それをさせたレン達どころか最悪アルフィン皇女に対してまで反感を抱いて、特務部隊―――いえ、アルフィン皇女に従わない可能性も考えられるでしょう?だから、エリオットお兄さんは出陣義務が発生するメンバーから外してあげたのよ♪」
ある事が気になり、不安そうな表情で質問したエリオットの質問に答えたレンの答えを聞き、エリオットの父であるクレイグ中将のエリオットに対しての接し方を思い出したアリサ達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「そ、そう言えばクレイグ中将閣下はエリオットの事を物凄く可愛がっていたな………」
「ああ。エリオットと接する時だけまるで別人のようだったな。」
「ううっ………理由を知って余計に複雑な気持ちになったよ………」
マキアスの言葉にガイウスが頷いている中エリオットは疲れた表情で呟いた。
「子煩悩と言う訳ではないですけど、ラウラの場合は子爵閣下に気を遣わなくてよかったのですか?」
その時アリサは複雑そうな表情でラウラとアルゼイド子爵を気にしながらレンに訊ねた。
「ラウラお姉さんは”貴族”なんだから、内戦の元凶にしてユーゲント皇帝達を幽閉した”賊”である貴族連合軍を殺す事も”
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