第27話
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バレア、フィー・クラウゼル、ミリアム・オライオン、サラ・バレスタイン。―――以上6名に出陣義務が発生する。」
「ぼ、僕達が……!?」
「そ、それにユーシスまで……!」
「マキアスさんとミリアムちゃん、それにユーシスさんは両派閥の関係者で、ラウラさんは”中立派”である子爵閣下のご息女ですから、何となく予想はしていましたがどうして、どの派閥の関係者でもないフィーちゃんと教官まで………」
レンに答えを促されたリィンが出陣義務が発生する人物達の名前を口にするとマキアスは表情を青褪めさせ、エリオットは信じられない表情をし、エマは不安そうな表情で自身の疑問を口にした。
「うふふ、サラお姉さんはZ組の”担当教官”なのだから、出陣義務が発生して当然でしょう?まさか教え子達だけに、”本物の戦場”に出陣させて自分は出陣しないなんて”教師失格”な事をする訳にはいかないでしょう?」
「そうなるように仕組んだのもあんた達メンフィルでしょうがっ!」
「すまねぇ、サラ………!」
小悪魔な笑みを浮かべたレンに視線を向けられて怒りの表情で反論したサラの様子を見たトヴァルは辛そうな表情で身体を震わせて謝罪の言葉を口にした。
「クスクス、サラお姉さんは生徒達に殺人を強要しているレン達に怒っているみたいだけど、そもそも”生徒達に殺人を強要する事に対して怒る事自体が間違い”である事がわからないのかしら?」
「それはどういう意味よ!?」
意味ありげな笑みを浮かべたレンの言葉を聞いたサラは反論したが
「だって、Z組を含めたトールズの学院生達は”士官学生”――――つまり”軍人の見習い”よ?非常事態になれば、軍人の見習いである士官学生達も当然軍の指揮に従って軍隊行動をしなければならない”義務”があるのだから、”軍の敵を殺す事も当たり前”でしょう?」
「………ッ!」
「そ、それは…………」
「………確かにレン皇女殿下の仰る通り、僕達はただの学生ではなく”士官学生”―――軍人の見習いだから、軍に『敵を殺せ』と命じられたら、その通りにしなければならないね………」
「………………」
「皆さん………」
不敵な笑みを浮かべたレンの正論を聞いたサラは反論できず、怒りの表情で唇を噛みしめ、トワとジョルジュは辛そうな表情で顔を俯かせ、それぞれ複雑や辛そうな表情で黙り込んでいるアリサ達をクレア大尉は心配そうな表情で見つめていた。
「………レン皇女殿下。フィーは何故教官のようにどの派閥の関係者でもないのに、出陣義務が発生しているのだろうか?」
その時ガイウスは複雑そうな表情でレンに質問を続けた。
「うふふ、彼女に関しては”Z組”の中で唯一戦力面でも期待している上、人を殺した経験がないZ組のみんな
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