第26話
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な表情で見つめた。
「……そなた達さえよければ、レグラムをそなた達の拠点とするといい。」
「へ………本当にいいんですか!?」
アルゼイド子爵の申し出を聞いたマキアスは呆けた声を出した後信じられない表情で確認し
「うむ。不詳の娘が世話になったせめてもの礼だ。」
「父上………」
「あ、ありがとうございます……!」
アルゼイド子爵の答えを聞いたラウラは苦笑し、エマは明るい表情で感謝の言葉を述べた。
「―――水を差すようで悪いけど、拠点にする場所は”よく”考えた方がいいわよ。」
「え………」
「それは一体どういう意味よ?」
その時レンが話に割り込み、レンの指摘を聞いたアリサは呆け、サラは真剣な表情でレンに問いかけた。
「貴方達”Z組”は”貴族連合軍”にとっては、”敵”で、しかも今まで”貴族派”と協力関係だった”帝国解放戦線”によるテロ活動を正規軍と協力して防いで来たこともあって、内戦勃発後は指名手配までされていたのでしょう?今までは貴族連合軍側が優勢だったから、貴族連合軍も所詮は”学生”である貴方達の制圧にそれ程力を割いていなかったのだと思うけど………今回のメンフィルとの戦争で大損害を受けた今の状況だと、貴族連合軍は不安要素を少しでも取り除く為に貴方達Z組の捜索や制圧に全力を挙げる可能性はあるかもしれないわよ?」
「それは………」
「確かにその可能性は十分に考えられるね〜。貴族連合軍はメンフィルとの戦争で”黄金の羅刹”と”総参謀”に加えて”パンダグリュエル”まで失ったから、貴族連合軍にとっても今の状況は割と焦っている状況かもしれないね〜。」
「ええ………特に”主宰”であるカイエン公は跡継ぎのナーシェン卿に加えて自身の拠点であるオルディスまで失ったのですから、内心、相当焦っているでしょうね………」
「そして確実に内戦に勝つ為に、”不安要素”であるわたし達を制圧する為に、貴族連合軍にわたし達の拠点を襲撃させる可能性は十分にあるだろうね。」
「そうね………それこそユミルの時みたいに、貴族連合軍が雇っている猟兵達や結社を始めとした貴族連合軍の”裏の協力者達”にあたし達の拠点を襲撃させるかもしれないわね。」
レンの推測を聞いたガイウスは真剣な表情をし、ミリアムとクレア大尉、フィーの推測に頷いたサラは厳しい表情で更なる推測をした。
「そういう事。―――つまり、レグラムをZ組の拠点にしてしまえば、最悪の場合レグラムがユミルみたいに戦火に包まれる事だって十分にありえるから、”よく考えた方がいい”って言ったのよ。」
「………………」
「それは……………フィー。元猟兵であるそなたに聞きたい。レグラムは襲撃する場所としてどうなのだ?」
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