第26話
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いるでしょう?もしメンフィルとエレボニアの戦争が終結したにも関わらず、ユーシスお兄さんを解放しなかったらリベールや遊撃士協会あたりが五月蠅いでしょうし、下手したらユーシスお兄さんを解放しなかった件を持ち出して和解条約書の変更を主張してくる事だって考えられるのだしね。」
「なるほどね。つまりユーシスを解放しないと、メンフィルにとっても都合が悪いから、何の見返りも求めず、あっさりと解放してくれるのね。」
「何はともあれ、ユーシス君を解放してくれることを聞いて、安心したよ……」
レンの説明を聞いたセリーヌは静かな表情で呟き、オリヴァルト皇子は安堵の表情で溜息を吐いた。
「―――話を戻すわよ?次は特務部隊の指揮下に入らなかった場合のデメリットだけど……まずZ組のみんなにとっての”拠点”を失う事になるから、新たに”拠点”を探す必要がある事よ。」
「新たな”拠点”………確かに合流してからのオレ達の”拠点”は”カレイジャス”だから、特務部隊の指揮下に入らなかった際、”カレイジャス”から降りなければならないから、新たに拠点を探す必要があるな………」
「拠点なら、東ケルディック街道に僕達が使っていた拠点があるけど……」
「いや、あの拠点は広さで考えると3人が限度だから、全員揃った今の僕達が使うのは無理があるだろ。」
「そもそもケルディックはメンフィルに占領されてしまったから、”エレボニア”の状況を探るに適していないし、最近まで戦争していた相手の国の領土になる事が決まっている地方を拠点として使うのは色々な意味で不味い。」
「ボク達の拠点はノルドの民達の集落だったから、今後の活動の拠点には向いていないね〜。」
「ええ……それにこれ以上ノルドの民の人達に迷惑をかける訳にはいかないし………そう言えばエマ達はどこを拠点にしていたのかしら?」
レンの指摘にガイウスは考え込み、エリオットの言葉に対してマキアスとフィーはそれぞれ反論の答えを口にし、疲れた表情で呟いたミリアムの言葉にアリサは複雑そうな表情で頷いた後ある事に気づいてエマに視線を向けた。
「私とラウラさん、ユーシスさんはトリスタで皆さんと別れた後ラウラさんの故郷であるレグラムへと向かい、レグラムを拠点として活動していました。」
「ええっ!?それじゃあ最初はユーシスとも一緒だったんだ!?」
「うむ………ユーシスも故郷の方が気になっていてな。ユミル襲撃が起こる数日前に鉄道を使ってバリアハート方面に向かったのだ。………バリアハートで”あのような事”が起こるとわかっていたのならば、止めておくべきであったな………」
「ラウラちゃん………」
エマの話を聞いて驚いているエリオットの言葉に頷いた後重々しい様子を纏っているラウラをトワは心配そう
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